BOOK@工場夜景の撮り方、入門書に 兵庫の写真家が出版 | 堺 だいすき ブログ(blog)

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工場夜景の撮り方、入門書に 兵庫の写真家が出版
 全国各地の工業地帯を巡り、幻想的な夜景写真を撮影するカメラマン小林哲朗(てつろう)さん(38)=兵庫県尼崎市出身・在住=による入門書「夜の絶景写真 工場夜景編」(インプレス刊)が出版された。自らのテクニックを披露するほか、自作を多数掲載。美しいミニ写真集ともなっている。


写真家の小林哲朗さん
 写真は独学。廃虚や地下空間などを題材に制作してきた。工場夜景は2006年ごろから本格的に撮影。「工場というと、公害などネガティブなイメージもあるが、施設の巨大さ、スケール感に圧倒される。武骨な人工美、機能美、さび、メタリックな感じが好きで、夜景を撮ると、無機的なのに幻想的になる。いつでも行ける異世界」と魅力を語る。

 漫画・アニメ世代で「AKIRA」や「天空の城ラピュタ」などの世界観、美意識に影響を受けたといい、自作には、精細に描写されたアニメやゲーム世界のような印象の写真も。ドローン(小型無人機)による空撮で、未来的・SF的ともいえる迫力ある作品も掲載している。

 同書はこの10年間の集大成ともいえる1冊。必要な機材や「露出は少しアンダー気味で現像時に補正」など基本技術のほか、霧や水蒸気の効果を生かしたり、日没直後や夜明け前の時間帯を狙って、非現実感を強調したりする技法も明かす。地元尼崎市や川崎市、山口県周南市など全国36カ所の絶景ガイドも収録した。

 今年1月に、尼崎市で「全国工場夜景サミット」が開かれるなど、工場夜景のファン増加を実感しているといい、「この本で、さらに仲間が増えてくれればうれしい」と話している。

 B5変形判、フルカラー160ページ。1944円。(堀井正純)