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記録的洪水で３人死亡、７千人避難 米ルイジアナ州
洪水で川のようになった道路
ルイジアナ州ガルベスレイク（ＣＮＮ） 米ルイジアナ州が記録的な豪雨による洪水に見舞われ、１４日に記者会見した州知事によると、これまでに７０００人以上が避難し３人が死亡、１人が行方不明になっている。
洪水をもたらした暴風雨はほとんどが西へ移動したものの、同州バトンルージュ周辺では１４日も雨が続く見通しで、周辺の河川は１５日まで水位の上昇が続くと予想される。
ガルベスレイクの町では住民がボートを使って周辺の住民を救助したり、浸水した自宅から身の回り品を運び出したり、家族やペットと一緒にガソリンスタンドに避難したりした。
バトンルージュ近郊のリビングストンでは、１０日以来の降水量が６００ミリを超え、異例の洪水を発生させた。国立測候所によると、統計的にはこれほどの洪水は１％の確率でしか発生しないという。
１２日には５４歳の男性が、増水した道路を車で通り抜けようとして押し流されて死亡。６８歳の男性は濁流に転落して死亡した。１３日には３０歳の女性が、乗っていた車が洪水で流されて死亡している。
男性３人が水没した車の中から女性を助け出す場面もあった。男性は窓ガラスを割り、１人が水に飛び込んで女性を車内から引っ張り出した。女性は「犬を助けて」と叫び続け、間もなく男性は犬も無事に保護。この一部始終を映したビデオが公開されている。
１４日にはルイジアナ州兵約１７００人が出動し、捜索救助活動に当たった。州兵の数は２０００～２５００人に増やす見通し。軍警察や地元警察も防犯活動に当たっている。
緊急通報の９１１を受け付けていたリビングストンの保安官事務所も浸水被害に遭い、バトンルージュにあるルイジアナ州立大学は１３日を休講として、キャンパスに近付かないよう呼びかけた。
米ルイジアナ州の洪水による死者6人に、避難住民は2万人以上
米ルイジアナ州バトンルージュで冠水した道路を歩く男性（2016年8月15日撮影）。
【AFP】（写真追加）米南部ルイジアナ州で、11日夜から続く豪雨による大規模な洪水の死者は6人となり、自宅からの避難を余儀なくされた住民は2万人以上に上っている。
当局によると、約1万人の住民が避難所での生活を強いられているという。
これまでの総雨量は、ニューオーリンズとバトンルージュ地域の5か所で500ミリを超えた。
ルイジアナ州のジョン・ベル・エドワーズ知事の報道官は、今回の洪水で6人が死亡したと発表。また世帯と事業所合わせて約4万軒が停電しているという。ホワイトハウスは州内の4郡を、大規模災害地域に指定した。
国立気象局は、15日も多くの水路の水位が洪水レベルのまま変わらないと予報している。また少なくともさらにもう1日は、多くの地域で水位が下がらない見込みだとして、引き続き洪水警報を出している。
NWSによると、多くの地域に洪水をもたらしたアマイト川の水位は洪水水位を4メートル以上上回ったとの観測データもあり、1983年4月に記録された最高水位を更新したという。【翻訳編集】AFPBB News