実在する会社の名義で一般市民から700万円を借り入れたとする貸借契約書を偽造したとして、兵庫県警神戸西署は12日、有印私文書偽造容疑で、指定暴
力団神戸山口組直系「侠友会」若頭補佐、前本義人(53)=同県明石市=ら男2人を逮捕、送検したと発表した。前本容疑者は「全く知りません」と供述する
など、2人とも容疑を否認しているという。
逮捕、送検容疑は昨年6月、神戸市西区で介護施設を運営する会社名義で、実在する個人から700万円を借り入れたとする貸借契約書を偽造したとしている。実際に会社が700万円を借り入れたかどうかは判然としておらず、同署は契約書を偽造した狙いなどを調べている。
同署によると、2人は会社と無関係だが、契約書には社印も押されていた。同署は侠友会に資金が流れた可能性も含めて捜査を進める。