大阪府河内長野市は27日、市内の女性が市役所の関係者を名乗る人物らに現金99万円をだまし取られたと発表した。市内では4月に入ってから詐欺とみられる不審電話が相次いでおり、市は注意を呼びかけている。
市や河内長野署によると、27日午後、市内の70代の女性方に市役所職員を名乗る人物から「高額医療費の払い戻しの申請書を送っているが申請がない。(方法は)銀行の職員から連絡させる」と電話があった。女性はその後、連絡してきた銀行員を名乗る男の指示に従い、市内のコンビニエンスストアにあるATM(現金自動預払機)から計99万円を相手の指定する口座に振り込んだ。
女性の家族が市に連絡したことから発覚した。市に寄せられた不審電話に関する通報は1~3月は月に2~4件だったが、4月は27日現在で32件と急増している。