滋賀県甲良町の税務課職員(29)=3月に懲戒免職=が町税を着服したとされる問題で、同町は25日、この元職員が納税者192戸分の納付書を隠し持っていたことを明らかにした。町は該当する納税者を訪問調査し、刑事告訴に向けて着服の裏付けを進めるとしている。
町税務課によると、町税を役場窓口などに現金で納める場合、納税者に領収書を渡し、町が納付書を保管するが、元職員は納付書を隠し持っていた。192件は全て2015年度分で、町は納税者に領収書の有無などを確認する。14年度以前に被害があったかどうかや、納付書を隠していた場所、被害金額は公表できないとしている。訪問調査の対象者には25日に、協力を求める通知をしたという。訪問調査は5月9~31日に行う。