日本政府は16日、抗菌薬(抗生物質)が効かない薬剤耐性菌の問題にアジア各国が協力して対処するために、日本を含む12か国の保健相らが出席する閣僚会議を東京都内で開催した。
閣僚会議では抗菌薬の使用量調査や研究開発で協力することを盛り込んだ共同声明を採択した。5月26~27日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)でも耐性菌対策が議題となる方向だ。
耐性菌をテーマにアジアの保健相が会合を持つのは初めてで、日本からは塩崎厚生労働相と森山農相が出席した。塩崎氏は会議後の記者会見で「アジア太平洋地域が一体となって耐性菌の問題に立ち向かうようになれた」と述べ、連携を進めていく考えを示した。