財政破綻(はたん)の危機にひんしている大阪府内で唯一の村、千早赤阪村は2日、新規事業が「ゼロ」となる平成22年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比11・7%減の24億2千万円。村は「緊急事態で前例のない予算編成」としている。
村は財政危機を回避するため、隣の河内長野市との合併を目指していたが、村議会の反発などで昨年9月に破談していた。
人口減少などの影響で村税収入が前年度に比べ3・5%減ると見込まれることから、村独自の新規事業は盛り込まず、建設事業費は98・1%の大幅カットとなった。村の試算では、このままでは27年度末には“倒産”にあたる「財政再生団体」に転落する見通し。
村は生き残りのためのプランも策定。増税や人件費カットのほか、「公共施設には花の代わりに、安く管理できる低木を植栽」「村民体育祭の仮設トイレ廃止」など、つめに火をともすような経費削減策を掲げた。
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(2010年3月 3日 08:26
財政破綻(はたん)の危機から、独自の新規事業をゼロにするなどの平成22年度当初予算案を2日発表した千早赤阪村。村単独の生き残りのため、策定した行財政改革の基本プランを反映した格好だが、今後、村民税などの税率の引き上げも予定しており、住民の理解をいかに得るかが問われそうだ。
基本プランは河内長野市との合併中止を受けて策定した。22~24年度の3年計画で、92項目にわたる経費削減などの目標を設定。計3億6千万円を捻出(ねんしゅつ)して、破綻を回避する内容となっている。
22年度からは、偶数月の広報誌をA3版両面コピーの「かわら版」に変更し、年間171万円を浮かせたり、年間1万4千円の負担金が必要な府栄養士会から脱会したり、と細かな経費削減案が盛り込まれている。
プラン初年度の当初予算ではこうした内容を反映した。村独自の新規事業を行わず、普通建設事業費は800万円(前年度比98・1%減)とするなどして、一般会計は24億2千万円(同11・7%減)とした。
また、プランでは3年間で職員削減や給与カットを進め、約1億8500万円の経費を削減するほか、23年度からは固定資産税と法人村民税の税率を引き上げる『超過課税』を適用し、年間6578万円を増収を図るとしており、村民生活への影響が深刻化しそうだ。
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(2010年3月 3日 09:34
以上産経新聞より引用
以下毎日新聞より引用
千早赤阪村:財政破綻回避で合理化計画公表 /大阪
千早赤阪村は、単独村政の存続に向けた「行政経営戦略プラン」の実施計画案を公表した。10~12年度の3年で、年間の自主財源の半分にあたる計3億6000万円を生み出し、財政破綻(はたん)の回避を目指す。92項目の具体策には公共施設で花の植栽をやめ、広報紙の印刷を役場の輪転機に一部切り替えるなど細部まで見直す合理化も含まれている。
主な柱は、財源確保・強化と人件費見直しを含む職員改革。法人村民税、固定資産税の税率を11年度から引き上げ、計1億3157万円を確保。保育料値上げ(効果額450万円)や各種検診負担金の引き上げ(67万円)、村内13地区に支給する補助金の10%カット(117万円)などにも取り組む。職員給料も一律5%カットの方向で調整し、7817万円を節減する。
また、既存事務事業の「仕分け」も徹底。光熱水費・消耗品費のカット(588万円)や公用車の一元管理(672万円)のほか、隔年開催の村民体育祭での仮設トイレや記念品を廃止(40万円)なども盛り込んだ。
老朽化した役場庁舎(1959年建築)は、くすのきホール(93年)や保健センター(97年)など築年数の浅い公共施設への移転を検討。11年度中に方針を決める。【武井澄人】
毎日新聞 2010年3月3日 地方版
以上引用
本当に切り詰めて切り詰めての財政になりそう・・。
広報誌を輪転にするということ・・・本当にしょぼいけど・・・なかなか大胆な発想・・・。
けど・・・逆に・・・そこまですれば本当に・・凄い村になりそう・・・。