「殺害目的 介護女性に薬物」…“霊能力者”放火の実行役が供述
自称霊能力者の民生委員ら2人による民家放火事件で、実行役の元介護士・田向啓子被告(53)(起訴)が、大阪府警の調べに、事件の被害者である大阪市西成区の会社役員(67)の母親について「介護中に殺害目的で睡眠薬やインスリンを3回にわたり、大量投与した」と供述したことがわかった。母親は、投与直後に急激な体調悪化で入院し、その後、死亡した。府警は、複数の医療関係者から「投与と体調悪化の因果関係が認められる」との証言を得て、殺人未遂容疑での立件は可能と判断、殺人容疑での立件も視野に捜査を進める。
捜査関係者によると、田向被告は今年7月、2008年5月に会社役員方を半焼させたとする放火容疑で逮捕された後、事件の1年前に死亡した当時90歳前後の母親について「殺そうと薬物を複数回、投与した」と自供したという。投与行為は、放火事件の指示役だった自称霊能力者の民生委員・寺谷均美被告(53)(起訴)から指示された、とも供述。府警は寺谷被告の関与についても慎重に調べる。
供述では、田向被告は、会社役員方に介護士として出入りしていた06年秋頃から、役員の母親に睡眠薬を大量投与したという。2回目の投与の際に母親の意識レベルが急激に低下、
当時、死因は肺炎とされ、解剖は行われなかったが、府警が複数の医療関係者に意見を求めたところ、いずれも「突然の体調の変化は、睡眠薬などの投与によるものと考えられる」との見解を示したという。府警は、死亡についても、田向被告によるインスリンの過剰投与が原因となった可能性があるとみて調べている。
一方、寺谷被告はこれまで、4件の放火・同未遂事件、5件の窃盗事件で、田向被告に犯行を指示したとして逮捕・起訴されたが、いずれも否認している。
一連の事件では、大量投与の供述について関連を捜査するため、会社役員宅への放火事件のみが処分保留になっている。
これまでの調べで、放火事件の直前に会社役員方に寺谷被告が電話をかけ、「変なことがあるかもしれない」などと“予言”した上、事件後に役員の妻に「次はご主人が刺されるかも。100万円で護摩をたいてあげる」と持ちかけていたことがわかっている。
府警は、寺谷被告が被害者側から信仰を得て金を集めるために田向被告に放火を指示していたとみており、薬物投与の指示の有無についても慎重に調べる。
霊能力者をかたった民生委員の女が信者に民家を放火させていた事件で、自宅を放火された大阪市西成区の会社役員(67)の90歳前後の母親について、放火の実行役の田向啓子被告(53)=別の放火などの罪で起訴=が「介護中に殺すつもりで睡眠薬を数回投与した」と供述したことが30日、捜査関係者への取材でわかった。
この母親は睡眠薬を投与された後に体調悪化で入院し、その後死亡。投薬についても放火と同様に民生委員、寺谷均美被告(53)=同=の指示だったといい、府警捜査1課は殺人容疑などでの立件を視野に慎重に捜査している。
捜査関係者によると、田向被告は平成18年秋から会社役員宅に介護士として勤務。昨年5月に会社役員宅を半焼させた現住建造物等放火容疑で逮捕された後、19年5月に死亡した会社役員の母親への薬物投与を自供した。その後体調悪化で入院中の母親にインスリンも投与したという。
死因は肺炎で解剖は行われなかったが、複数の医療関係者は「薬物投与と体調悪化の因果関係が認められる」との見解を示しているという。
寺谷被告は放火事件直前、会社役員の妻に「変なことがあるかもしれない」と話し、事件後に「今度はご主人が刺されるかも。100万円で護摩をたいてあげる」とお布施を要求したとされる。府警はこれまで約10件の放火や窃盗事件などを立件。いずれも寺谷被告が被害者から現金や信仰を得るため田向被告に指示したとみられるが、寺谷被告は一貫して否認している。
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(2009年12月31日 07:45
以下朝日新聞より引用
「火災前、女性に薬物」放火で起訴の女「殺害目的」供述
2009年12月31日
霊能者を自称する民生委員の指示で民家に相次いで火をつけたとして逮捕、起訴された大阪市西成区の介護士、田向(たむかい)啓子被告(53)が大阪府警の調べに、同区に住む被害者の1人、会社役員男性(67)の母親について「火災前、民生委員の指示を受け、殺害目的で複数回、薬物を投与した」と話していることが府警への取材でわかった。母親はその後死亡しており、府警は殺人や殺人未遂の疑いがあるとみて捜査している。
捜査1課によると、民生委員は同市東成区の寺谷均美(ひとみ)被告(53)=現住建造物等放火などの罪で起訴。「お不動さん信仰の先生」を自称し、田向被告は信奉者だった。
捜査関係者によると、会社役員の母親は当時90歳前後。田向被告が介護していたが、2007年春ごろに体調不良を訴えて病院に運ばれ、いったんは回復。同年5月中旬に再び体調を崩して入院し、約10日後に死亡した。肺炎による病死とされ、司法解剖などは行われなかった。
田向被告は調べに対し、母親の最初の病院搬送について「睡眠薬を飲ませた」と話し、2度目の体調悪化については「より多くの睡眠薬を飲ませ、持っていたインスリンを入院先で投与した」と説明。「07年3月ごろ、民生委員から『やりなさい』と指示された」とも述べているという。同課は、薬物投与と死因の肺炎との関係を調べている。寺谷被告からも今後事情を聴き、慎重に捜査する。
会社役員宅は08年5月25日に半焼。府警によると、直前に寺谷被告が役員の妻に「変なことがあるかもしれない」と電話し、火災後に「お金を払ったら護摩をたいてあげる」と金銭を要求したという。
寺谷、田向両被告は、東成区の集合住宅への計4件の現住建造物等放火・同未遂などの罪で9月に起訴されている。役員宅の放火事件については大阪地検が両被告を処分保留とし、府警が捜査を継続していた。寺谷被告は一貫して否認している。
以上引用
いや・・。なんとなく怖いよね・・・
民生委員が指示していたなんて・・・さらに介護ヘルパーが実行犯・・・。
今までの概念が・・・・。
さらに信仰や宗教と言うのも胡散臭くて・・・。
なんとなく・・・今まで善とされていた概念が大きく変わってきたのかもね・・・。
まあ・・・けど変な言い方・・・極々当たり前の風潮で・・・顕著な例なのかもね・・・。
だって自治会がすべて・・・住民のもののためだと言い切れない事例もたくさんできてきているし・・。
ね・・。堺市さん・・・・。
そんな中で民生委員が・・こんなケースもあってもおかしくないよね・・。
介護ヘルパーだから・・いいことだとは限らないし・・・・・
けどね・・・・たいていの人や団体はちゃんとしていると言うのも歴然とした事実・・。
そんな部分がなかなか見えない評価されないと言うことが少し残念・・・。
ただいえるのは・・・自分の目で見て、感じて確かめて・・・きっちりとすることが大事なんだろうと・・・。
こんな世の中なんだから一部でそんな肩書きやイメージを利用して言う人は確かにいる・・。
自分で確かめることが必要なんだろうと・・・。