大阪府立高校に39歳校長 現職で全国最年少に 2009-12-16の続報
以下朝日新聞より引用
民間人校長、秘書が口利き? 橋下知事「不適切」と謝罪
2009年12月17日
大阪府教育委員会の民間人校長に合格した弁護士の中原徹氏(39)について、橋下徹知事の特別秘書が採用試験前に、府教委幹部に「知事の友人が応募するかも」と連絡していたことがわかった。中西正人教育長は一般に公表する前に、中原氏の採用を特別秘書に直接伝えていた。橋下知事は「採用に影響はなかった」としたうえで、「不適切。(口利きと)疑われても仕方がない。おわびするしかない」と謝罪した。
河崎大樹特別秘書や府教委によると、中原氏は橋下知事の大学時代からの友人で、カリフォルニア州にある日本人向けの補習授業校の理事長。昨年、知事と中原氏、河崎秘書の3人で面会した際、中原氏は民間人校長の制度に強い関心を持っていたという。
河崎秘書は、府教委が一般公募を始める前に、中原氏に民間人校長の公募があるとメールで連絡。中原氏は校長になっても弁護士活動や執筆などを兼業できるか返信。河崎秘書が府教委幹部に問い合わせ、知事の友人が応募することも伝えたという。
民間人校長には19人が応募。府教委は選考段階で経歴などから中原氏が知事の友人と把握していた。面接試験などを経て8月に採用内定を本人に通知した。府教委によると、中西教育長が中原氏採用を河崎秘書に伝えたという。中西教育長は「軽率だった」と語っている。一般への発表は今月16日だった。
河崎秘書は、橋下知事も含めて中原氏と連絡を取っていないとした上で、「(中原氏に)感情移入があったのは否定できない。圧力をかけたつもりはないが、軽率だった」と釈明。知事は「特別秘書をやめさせるつもりはない。厳重に注意する。僕の監督責任もある」とし、今回の選考経過を調査して公表するよう府教委に指示した。
「問題なら不採用に」 民間人校長合格の橋下知事友人
2009年12月17日
大阪府教育委員会の民間人校長に合格した弁護士の中原徹氏(39)をめぐり、橋下徹知事の特別秘書が採用試験前に「知事の友人が応募するかも」と府教委に伝えるなどしていた問題で、中原氏は17日、朝日新聞の取材に応じ、「今すぐ辞めると言うつもりはないが、問題ないかきちんと検証してほしい。おかしいとなったら、私の採用は取り消すべきだ」と語った。
中原氏は米国カリフォルニア州在住で、国際電話で取材に答えた。河崎大樹(だいき)・特別秘書が府教委に応募を知らせたり、公募の動きを発表前に中原氏に教えたりしたことについて、「自分は府教委への働きかけをお願いしていないが、他の18人の応募者より早く情報を得ていたことは不公平。採用に何らかの影響はあったはずだ。申し訳ない」と話した。
中原氏によると、昨夏、橋下知事、河崎秘書と大阪市内で会食した際、知事側から「公募があるかもしれない」と知らされた。関心があると伝えると、公募スタートの6月10日の1、2週間前に、河崎秘書から「始まれば伝えます」とメールが届いた。「弁護士業務と兼業できるか」と返信すると、6月10日に「兼業はできない」と河崎秘書から連絡があったという。(春日芳晃)
以下産経新聞より引用
大阪府の橋下徹知事の友人で、府立高の民間人校長への起用が決まった弁護士、中原徹氏(39)の採用をめぐる問題で、府教委の生野照子教育委員長が17日、産経新聞の取材に応じ採用の経緯に「不適切な対応があった」とした。さらに「府教委の調査を聞き、選考が公正だったか検討したい。採用を正式なものにするか否かも含め考える」と採用取り消しの可能性も示唆した。週明けにも開催される臨時教育委員会で協議される。
生野氏は、知事の特別秘書の河崎大樹氏が選考前に、中原氏の質問に答えるため、校長の待遇などを府教委に尋ねていたことや「知事の友人が受験する」と伝えていたことについて「採用は細心の注意を払って取り扱うことなのに不適切な対応」と指摘した。
中西正人教育長はすでに「中原氏は予定通り採用する」とする一方で、事実関係の調査をすると表明。これに対し、生野氏は「調査結果を聞き、採用決定の判断を変えるかどうかを検討したい。ほかの教育委員の意見も聞き、客観的な判断を下したい」と話した。
(2009年12月18日 08:00
大阪府の橋下徹知事の友人で、府立高の民間人校長への起用が決まった弁護士の中原徹氏(39)の採用をめぐる問題で、橋下知事は18日、「採用取り消しの可能性もないとはいえない」と述べ、採用経緯の調査結果次第では、いったん決まった採用を取り消す可能性について言及した。
この日、報道陣から中原氏の問題への対応を問われた橋下知事は「採用は教育委員会の専権事項で、僕は口を出すことができない。ただ、調査の最中なので、今の段階で、採用取り消しの可能性がないとはいえない。可能性があるのは当然」と述べた。知事の特別秘書が選考前に府教委に問い合わせをするなど、口利きともとれる行為をしていたことが発覚した16日には「採用取り消しとなるまでの瑕疵(かし)があるとは思わない」と話していた。
この問題をめぐり、府教委の中西正人教育長は「予定通り採用する」としているが、現在、事実関係を調査中。21日にも開かれる臨時教育委員会で協議される。生野照子教育委員長は「調査を聞き、選考が公正だったかを考えたい。採用を正式なものにするか否かも含め、今後の対応を考える」としている。
(2009年12月18日 15:39
以上引用
確かに問題はあったのは事実・・・発表前に事前の内容が伝えられていたと言う意味では、不公平であったのは事実であろう・・・。
それが採用の段階で考慮されたかは、定かではないが・・・
と言うことで・・参考までに・・
紀伊新報より引用
39歳で高等学校の校長に採用、というと、大方の人が「えっ」と驚く。高校の校長クラスの年齢としては抜群に若い。
▼大阪府教育委員会が民間人校長として、米国・カリフォルニア在住の39歳の弁護士を来年4月から採用すると16日に発表。ところが、これには不明朗なおまけ話がついていることが分かった。
▼橋下知事の特別秘書が採用試験前に、「知事の友人が応募する」というようなことを府教委の幹部に連絡していたというのである。それに教育長は、一般に公表する前にこの弁護士の採用を特別秘書に伝えていたという。この人、橋下知事とは大学時代からの友人だそうだ。
▼橋下知事は秘書と府教委のやり取りを知らなかったそうで「口利きと取られかねず不適切だった」と謝罪した。府教委は「知事との関係は採用には影響していない」と言っているが、秘書と府教委のやり取りからすれば、影響があったと思われても仕方がない。
▼昨年、大分県教委で教員採用に関して不祥事があった。どの地方教委でも人事に関しては、きりっと身を引き締めていることだと思っていたが、お隣の大阪府でこのありさま。
▼「李下(りか)に冠を正さず=スモモを取っているように見えるから帽子を直すな」という言葉がある。人に疑われるようなことをするな、という意味だ。これから新年度にかけて教員採用の時期になる。和歌山県でも「他山の石」として事にあたってもらいたい。 (香)
ちなみに・・友人と言うのは、こんな風になってしまう可能性もあると言うので・・すし要注意である。