新型インフルエンザ:ワクチンを知る | 堺 だいすき ブログ(blog)

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新型インフルエンザが感染拡大期に入っている???


学級閉鎖が増えて、患者が増えている。


そして、確率は低いのだが、絶対数が増えることで志望者も増え始めるであろうと思う。


そんな中で重症化を防ぐためのワクチン接種が始まる。


様々な不安があることだろうし、わからないことも多い・・。


ということで少し、新聞の記事から正しい知識と認識を得られたらと思い、紹介する次第である。


以下毎日新聞より引用



新型インフルエンザ:ワクチンを知る/上 接種日程、自治体に確認を

 新型インフルエンザワクチンの接種が11月から一般国民にも始まります。ワクチンに関するさまざまな疑問に2回にわたって答えるシリーズ1回目は6人家族の院古(いんふる)さん一家が、ご近所の開業医・円座(えんざ)先生に聞いてみました。【清水健二、山崎友記子】


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 ◇来月から医療従事者以外も対象

 ◇妊婦、基礎疾患ある人優先 費用は2回で6150円

 お父さん 先生、わが家では誰がワクチンを打ってもらえるんですか?

 先生 ご両親と桜さん、太郎君、おばあちゃんの5人ですね。順番は「重症化しやすい人から」が原則で、それぞれ接種できる時期=図参照=が決まっています。

 お母さん あら、どうして桃だけ打ってもらえないの?

 先生 1歳未満はワクチンを打っても免疫効果が得られないと考えられているからです。でも感染はしますし、重症化しやすいので、赤ちゃんにうつさないよう、保護者の優先接種が認められているのです。

 お父さん いつから、どこで打てるんですか?

 先生 11月に入ると、妊婦と基礎疾患のある人から接種が始まります。でもスケジュールは都道府県ごとに少しずつ異なるので、県や市に確認が必要です接種できる医療機関も、都道府県や市町村のホームページなどで公表されます。かかりつけ医がいる場合は、そこで予約して接種してもらうのがいいですね。

 お母さん 入院中のおばあちゃんはどうなるのかしら。

 先生 入院先で「基礎疾患のある人」に該当するかどうか判断してもらいましょう。リスクが高くないと診断されたら、年明けに接種が始まる高齢者のグループに入ることになります。

 桜さん 私に順番が回ってくるのは、年明けなのか……。高校の受験日までに間に合うのかなあ。私と太郎は、いつも診てもらってる円座先生にお願いすればいいのね。

 先生 そうです。接種前に必ず体調やアレルギーの有無を聞く予診をするので、お父さんかお母さんと一緒に来てください。予診の結果、微熱(通常37・5度)があったりすると、医師の判断によって接種できない場合もあります。その時はお金はかかりません。

 お母さん 私は病院じゃなくて助産院で妊婦検診を受けているけれど、そこで打ってくれるのかしら?

 先生 助産所は基本的に予防接種をしないので、別の医療機関に行く必要があります。助産所か市町村に相談してください。基礎疾患のある人で、かかりつけの医療機関が接種をしていない場合も、そこで「優先接種対象者証明書」を発行してもらい、別の医療機関を探してください。

 お父さん 僕はかかりつけ医がないんですが、会社近くの診療所で打ってもらうことはできるんですか?

 先生 居住地にかかわらず、どこでも接種できます。ただし通院患者以外は受け付けない医療機関もあるので、会社がある市町村に確認した方がいいでしょう。

 太郎 接種は何回もするんですか? 僕は注射が嫌いだから1回がいいな。

 先生 残念ですが、太郎君は13歳未満なので2回受けることになっているんですよ。13歳以上の人も現時点では2回ですが、厚生労働省は健康な成人や妊婦、中高生などに試験を実施しており、その結果次第では1回に減らすことも検討するそうです。回数が減った場合はスケジュールが変わり、自分が接種できる時期が早まる可能性があるので、注意してください。費用は1回目3600円、2回目は予診が簡略化されるので2550円になります。(30日はワクチンの有効性、安全性など医学的な疑問について、専門家に聞きます)

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 ■その他のQ&A

 Q接種費用は全額自己負担なの?

 基本的に自己負担。ただし生活保護世帯、住民税非課税世帯には助成がある。また市町村によっては、それ以外の優先接種対象者にも、助成するところもある。詳しくは自治体へ問い合わせを。


 Q接種に必要なものは?

 本人確認のため▽1歳以上就学前までの幼児と小学1~3年生は、保険証または母子健康手帳▽1歳未満の子の保護者は母子健康手帳と保険証(または住民票など本人と確認できるもの)▽小学4年生以上と中高校生、65歳以上の高齢者は保険証など生年月日を確認できるもの--が必要。妊婦は母子健康手帳、基礎疾患のある人はかかりつけ医以外で接種する場合のみ証明書が必要。


 Q卵アレルギーの人は注意が必要と聞いたけれど、なぜ?

 主なワクチンは鶏卵で培養しているため、ごくわずかだが卵の成分が残っている。卵アレルギーでもほとんどの人は接種できるが、卵を食べると全身に発疹(ほっしん)が出るような場合は注意が必要。接種前にかかりつけ医に相談しよう。


 Q接種後に注意すべきことは?

 まれに接種後30分以内に発熱、発疹など急な副作用が起きることがある。その間は様子を観察し、急変に備え医師にすぐ連絡が取れるようにする。接種した日も入浴は可能だが、激しい運動は避けた方がよい。

毎日新聞 2009年10月29日 東京朝刊

新型インフルエンザ:ワクチンを知る/下 「国産」「輸入」成分に違い

 ◇専門家に聞く

 数千万人にも及ぶ国民への接種が予定されている新型インフルエンザワクチン。なぜ有効で、副作用はどの程度出るのか。国産と輸入はどこが違うのか。従来の季節性と新型のワクチンを同じ日に接種する「同時接種」の是非などについて、専門家に聞いた。【関東晋慈】

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 ◇「皮下」か「筋肉」か接種方法も

 ◇「季節性」との同時接種は原則可能

 ■なぜ有効?

 岡部信彦・国立感染症研究所感染症情報センター長によると、ワクチンにはウイルスの感染力(活性)をなくしたものを主成分とする「不活化ワクチン」や、毒性を弱めた病原体そのものを使う「生ワクチン」がある。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンだ。

 不活化ワクチンは接種しても病気を発症する恐れがないうえ、生ワクチンに比べて副作用が出る可能性が低いため、免疫力が低下した人や、妊婦にも接種できるのが利点だ。注射接種によって抗体が血中にできて、感染後のウイルスを攻撃する仕組み。感染自体を防ぐことはできないが、重症化を防ぐ狙いがある

 07年の米疾病対策センター(CDC)などのデータによると、ワクチンは健康な人の7~9割の発症を防ぐほか、高齢者の入院を3~7割減らし、発熱する小児(1~6歳)の割合を2~3割下げる効果があるという。

 主なワクチンは鶏卵でウイルスを培養するのに対し、輸入ワクチンの中にはイヌの腎臓細胞で培養するものもある。

 ■副作用は?

 副作用はどの程度心配なのか。厚生労働省によると、インフルエンザの主な副作用は接種個所の腫れや痛みで、2~3日間で消える。医薬品の副作用を調べる同省の検討会で「ワクチンの可能性がある」と認定される死亡例は約2500万人に1人程度だ

 昨年度は季節性ワクチンを4000万~5000万人が接種し、121人が副作用として報告された。そのうち10人は神経障害のギラン・バレー症候群となり、そのうち3人が「因果関係を否定できない」と認定された。また2人が死亡し、そのうち10歳未満の女児は接種の5日後から意識障害を起こしてその2日後に脳症で死亡。ワクチン接種との因果関係は2人とも「情報不足のため評価できない」と認定された。

 押谷仁・東北大教授(ウイルス学)は「ワクチンには発症予防効果があり、関連が分からない副作用のために国民全体が接種できなくなる事態は避けなければならない。国はどういう時点で、どういう副作用が出たら接種を中止するか、基準を作っていく必要がある」と提言する。

 ■「国産」と「輸入」

 国産の新型ワクチンを接種された医療従事者約2万人を対象にした調査で、4人に一時的な歩行困難など入院相当の異常が起きていたことが分かった。ワクチン接種との因果関係は不明だが、全員回復し、季節性と異なる副作用はなかった。

 河岡義裕・東京大医科学研究所教授(ウイルス学)によると、国産の新型ワクチンは季節性と同じ作り方で、安全性は同程度と考えられるという。

 輸入ワクチンは、9月から国内で臨床試験が始まっている。不活化した原材料に加え、アジュバント(免疫補助剤)が入っているのが特徴だ。アジュバントは人の免疫細胞をより活性化させる働きがある。このため「国産に比べて、重症化を予防する効果は高いと考えられる」(田代真人・感染研インフルエンザウイルス研究センター長)という。一方、効果が高い分、副作用の強さや出る頻度が高くなるとみられている

 接種方法も違う。国産は腕の比較的浅い部分に針を刺す皮下注射だが、輸入ワクチンでは腕に垂直に深く針を刺す筋肉注射が一般的だ。日本では、筋肉注射が原因と考えられた神経まひが起きたことから、子どもへの筋肉注射は避けられてきた。

 新型ワクチンを優先接種者全員が2回接種しなければならない場合、現時点では高校生は輸入ワクチンを接種することになる。河岡教授は「筋肉注射を子どもにできるか、検討が必要」と話す。

 米国では、注射ではなく鼻から霧状のワクチンを吹きかける方式で接種する「経鼻ワクチン」が、一部で行われている。抗体が血中だけでなく上気道の粘膜にもできる特性があり、日本でも開発中だ。

 ■接種回数

 新型インフルエンザワクチンの接種は現時点で原則2回だが、海外ではどうなのか。

 国立病院機構三重病院の庵原俊昭院長によると、2回から1回に変える国が増えている。オーストラリアでの治験やメキシコでの調査から、季節性インフルエンザへの感染が新型に対する免疫の基礎になり、新型ワクチンを1回接種すれば十分な免疫がつくと考えられたためだ。

 米国、オーストラリアでは10歳以上は1回、英国でも成人は1回で、60歳以上は「データが出たときに見直す」としている。英国を除く欧州各国は新型ワクチンを法律上、強毒性鳥インフルエンザ(H5N1型)ワクチンと同じ扱いにしているため、原則2回を維持している。

 ■まず「季節性」を

 では、接種の手間を省くため、季節性と新型のワクチンを同時接種してもいいのか

 岡部感染症情報センター長によると、ほとんどのワクチンで同時接種は原則可能で、健康上の危険性が高まることはないという。インフルエンザワクチンの場合、季節性と国産の新型は製造法が同じで、本来なら混ぜて接種することも可能だ。

 岡部センター長は「新型は接種に優先順位があるので、既に一般に供給されている季節性と同時接種できる人はいないだろう。季節性をできるだけ早く打って、新型の順番が回ってきたら速やかに接種することが大事」と助言している。

毎日新聞 2009年10月30日 東京朝刊


以上引用


ということで・・・・紹介した次第である・・。