<新型インフル>ウイルスは弱毒性 田代WHO委員
4月29日21時20分配信 毎日新聞
【ジュネーブ澤田克己】感染が広がる新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の世界的大流行(パンデミック)への警戒レベル引き上げを討議した世界保健機関(WHO)緊急委員会委員の田代真人・国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター長は28日、記者会見し、今回のウイルスは「弱毒性」との見解を示した。強毒性のH5N1型鳥インフルエンザが新型に変異した場合に比べ「それほど大きな被害は出ない」とみられ、「全く同じ対策を機械的に取るのは妥当でない」と述べた。
田代氏は毒性について「今後、遺伝子の突然変異で病原性を獲得しないという保証はない」としたうえで、遺伝子解析の「予備的データ」の結果として、現段階で「強い病原性を示唆するような遺伝子はない」と「弱毒性」との認識を示した。
被害については、現在の毒性が変わらなければ、パンデミックを起こしても、約200万人が死亡した57年の「アジア風邪くらいかもしれない」とした。数千万人規模の死者が想定される強毒性H5N1型と「全く横並びに判断していいものではない」と話した。
致死率などについては、疫学的調査が終わっていないため「実際の数字は分からない」と説明。そのうえで、メキシコで感染が疑われる患者が1000人を超える一方、同国以外は数十人規模であることから「割合からすれば(他の国で多くの)重症者が出なくても当たり前かもしれない」と述べた。
対策についてはH5N1型に比べ「健康被害や社会的影響は大きく異なる。全く同じ対策を機械的に取ることは必ずしも妥当ではない。フレキシブル(柔軟)に考えていく必要がある」と述べた。
日本の対策については「少しナーバスになり過ぎているところがあるかもしれないが、後手後手になって大きな被害が出るよりは、やり過ぎの方がいいかもしれない」とした。
また、「風邪というような判断で特別な検査に至らない状況がある」と発見の遅れに憂慮を示した。
また同氏は、新型インフルエンザウイルスは、北米型とユーラシア型の豚インフルエンザウイルスに、人と鳥のインフルエンザウイルスを加えた4種類の遺伝子が混合したものと説明。「H5N1型による大流行のリスクが減ったわけではない」と、警戒を怠ることは危険だと警告した。
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田代氏は毒性について「今後、遺伝子の突然変異で病原性を獲得しないという保証はない」としたうえで、遺伝子解析の「予備的データ」の結果として、現段階で「強い病原性を示唆するような遺伝子はない」と「弱毒性」との認識を示した。
被害については、現在の毒性が変わらなければ、パンデミックを起こしても、約200万人が死亡した57年の「アジア風邪くらいかもしれない」とした。数千万人規模の死者が想定される強毒性H5N1型と「全く横並びに判断していいものではない」と話した。
致死率などについては、疫学的調査が終わっていないため「実際の数字は分からない」と説明。そのうえで、メキシコで感染が疑われる患者が1000人を超える一方、同国以外は数十人規模であることから「割合からすれば(他の国で多くの)重症者が出なくても当たり前かもしれない」と述べた。
対策についてはH5N1型に比べ「健康被害や社会的影響は大きく異なる。全く同じ対策を機械的に取ることは必ずしも妥当ではない。フレキシブル(柔軟)に考えていく必要がある」と述べた。
日本の対策については「少しナーバスになり過ぎているところがあるかもしれないが、後手後手になって大きな被害が出るよりは、やり過ぎの方がいいかもしれない」とした。
また、「風邪というような判断で特別な検査に至らない状況がある」と発見の遅れに憂慮を示した。
また同氏は、新型インフルエンザウイルスは、北米型とユーラシア型の豚インフルエンザウイルスに、人と鳥のインフルエンザウイルスを加えた4種類の遺伝子が混合したものと説明。「H5N1型による大流行のリスクが減ったわけではない」と、警戒を怠ることは危険だと警告した。
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最終更新:4月29日21時43分
以上ヤフーニュースより引用
①パンデミックであるということは紛れもない事実。
②ただ、他のインフルエンザと比較して、また想定していた新型インフルエンザとは異なる可能性があること
③今回は実態として弱毒性の様相を示していること
④しかしながら、ウィルス自体は、新種であるため、免疫性がないということでの問題があること
⑤比較的感染性が高いと思われること
⑥遺伝子的に見て、また変異して、毒性をもつ可能性があること・・。鳥と豚と人という新たなウィルスであるというと・。
⑦タミフル等が効果があるようであること。
以上のことが推察されるのではないだろうか・・。
しかしながら・・①インドネシアの豚で鳥インフルエンザウィルスを持っており、さらに人ウィルスを持ったものが見受けられているという研究があること②日本でもアライグマから鳥インフルエンザウィルスが検出されていること
などから、依然として危機は潜在的に存在し、さらに今回のウィルスも変異する可能性も存在すること。
ということで、多分様々な教訓が学べたのではないだろうか・・。
最終的にはワクチンの製造が行われればある一定解決するわけであるが、いかにしてそれまでの対応をどうするのかということが現実的に問われたということなのであろうと・・。
どのように防疫するのか・・。初期対応と見極め・・。
実際は、サーズといい、比較的いりょの遅れたところから始まっているということでの国際協調も含めての対策が必要になるのではないだろうかと・・。
ということで、30日のWHOの判断が注目される。