ちょっと寄り道他の自治体  やまぐちNOW:予約制乗り合いタクシー より | 堺 だいすき ブログ(blog)

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現在、公共交通の見直しがされている。地域にとって公共交通とは・・。
バスの重要性が増し、更には、環境負荷の問題・・。

そんな中で、注目されつつあるタクシー・・・・。
子育てタクシー、福祉タクシーと・・・。

更には、進化した乗り合いタクシー・・・。海外では、乗り合いタクシーが当たり前のところというのもちらりと聞いた覚えが・・・。

そんななかで、少し、気になる特集が・・・

以下ヤフーニュースより引用

やまぐちNOW:予約制乗り合いタクシー(その1) 新たな「地域の足」に /山口

10月2日17時0分配信 毎日新聞


 ◆予約制乗り合いタクシー乗車ルポ--周南市の鹿野地域

 ◇過疎、高齢化進む中山間地…赤字路線バス…

 過疎・高齢化が進む県内の中山間地で、赤字がふくらむ路線バスに替わる新しい「地域の足」を確保する動きが広がっている。周南市北部の鹿野地域では9 月、家の近くで乗り降りできる予約制乗り合いタクシーを県内で初めて導入し、1日から本格運行を始めた。9月中の模擬運行の車内に同乗し、中山間地で暮ら す人の声を聞いた。【内田久光】

 ◇今では家族の命綱
 ★運賃300円
 真新しいジャンボタクシーの乗降口から40センチの段差を半減するステップが出る。杖(つえ)をつく80代の女性がゆっくりと乗り込んだ。9月半ば。街 なかの病院で夫を見舞った女性は、国道315号沿いの大潮方面の便で自宅に向かった。それまで使っていたタクシーは片道1100円。乗り合いタクシーで家 に着き、運賃300円を払うと「これから気軽に外へ出られます」と笑顔を見せた。

 約4500人が暮らす鹿野地域は高齢化率38・3%。人口の6割弱を占める山あいは45・8%になる。周南市はこれらの地域を七つのエリアに分け、鹿野 市街地と結ぶ予約制乗り合いタクシーを始めた。1便に1人も乗らない赤字バスへの財政負担を減らすのも目的だが、バス停が遠かった集落も回ることで、お年 寄りの外出を手助けするのが大きな狙いという。

 ★家の前まで

 「バスだと片道490円。乗り合いタクシーは助かります」。鹿野の中心から北東に車で20分。山に囲まれた人口142人、高齢化率64・1%の渋川地区。嫁いで50年住む農業の福田マサ子さん(74)は運転免許を持たず、街中に出るのはもっぱら路線バスだった。

 9月下旬。街まで野菜を売りに出た福田さんは午後5時発の乗り合いタクシーで帰宅した。この日は小型タクシーでの輸送。離合もできない家の前まで入れた。最寄りだったバス停までは歩いて5、6分。「冬は雪が積もると一苦労ですよ」

 10月から春まではワサビを売りに5キロ近い荷物を抱えて街に出る。「こんな田舎は仕事がないけえ。でもバスでなくタクシーだと往復5000円かかる。せっかくの売り上げがなくなり、おかずも買って帰れません」。乗り合いタクシーはこれから命綱になる。

 福田さん宅は家族3人全員が運転免許を持たない。長男の稔さん(47)は心身障害があり、バスで病院に通っていた。半額の障害者割引で鹿野市街地へは 250円だったが、10月からは50円の値上がりになる。それでも稔さんは「目的地へ直接行ける乗り合いタクシーの方が便利」と歓迎している。

 ★ジャンボ車

 乗り合いタクシーの運行は、鹿野に1社だけ残る「冨士タクシー」が市の委託を受けて担う。46年前に立ち上げた藤井一美社長(79)は400万円余りを投じてジャンボタクシーの新車を購入した。
 今まで自社の常連客だった住民が、これからは安い乗り合いタクシーを使う。売り上げへの心配はないのか。「市の委託料で採算は何とか取れると思う。気軽 に街に出てもらえれば、タクシーの利用にもつながるでしょう」。藤井社長の楽観的な言葉には、故郷への愛情がにじんでいた。
〔山口版〕

10月2日朝刊

最終更新:10月2日17時0分

 

やまぐちNOW:予約制乗り合いタクシー(その2止) 規制緩和がきっかけ /山口

10月2日17時1分配信 毎日新聞


 ◇02年以降のバス事業規制緩和がきっかけ

 ◇合併で拡大 下関、岩国も検討--山口市は来年2月から試験運行

 バスに比べて運行経費が安い予約制乗り合いタクシーなどの導入は、02年以降のバス事業の規制緩和がきっかけの一つ。免許制が許可制に変わったうえ、国 や都道府県も補助対象を複数市町村にまたがる基幹バスに限定。中山間地の路線は市町村で赤字を補てんすることになり、財政負担が膨らむ一方となったから だ。

 島根県の旧掛合町(現雲南市)は02年3月、全国で初めて自治体が運行主体の予約制乗り合いタクシーを始めた。人口約3700人、高齢化率36・1%で 過疎化が進むが、電話会社が開発した配車システムで運行30分前まで予約を受け付け、06年度は9639人、1日平均39・5人が利用した。

 県内でも、下関市や岩国市など合併で市域が広がった自治体で、中山間地のバス交通の見直し作業が進んでいる。山口市は来年2月から、ジャンボタクシーを 使った定時定路線の「コミュニティタクシー」を試験運行。自治会など地域組織が事業主体となり、1年間の取り組みを検証して本格運行に結びつけたい考え だ。

 岩国市は合併前の旧町村で、周南市鹿野地域と同じデマンド交通の導入を計画。下関市も旧町で新交通手段を取り入れたい考えだ。岩国、下関両市とも08年度中の試験運行開始を目指している。
 ◇予約制乗り合いタクシー
 利用者の要望に合わせて効率的に配車し、タクシー並みの便利さを安価で提供する「デマンド交通」の一形態。02年1月、福島県小高町(現南相馬市)で商 工会を主体に運行を始めたのが最初。現在は東日本を中心に30以上の地域に広がり、中国地方では島根県掛合町(現雲南市)や広島県大和町(現三原市)・世 羅町が導入している。
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 ◆中山間地バス系統数(1日現在)
下関市     44
宇部市     17
山口市     10
萩市      13
岩国市     29
光市       4
長門市     22
柳井市     17
美祢市     30
周南市      5
山陽小野田市   7
田布施町     5
秋芳町     14
阿武町      1
阿東町     18
計      236
 ※バス事業者の運行計画から県が区分したものを集計した

10月2日朝刊

最終更新:10月2日17時1分

 
以上引用

デマンド交通が地域によっては、効果を上げ始めている・・。
公共交通とは・・・。
生きるための交通となった公共交通・・・。
免許を持たない高齢化社会へと進行する中、新たな模索が始まっている・。