欧州競馬の最高峰レース、凱旋門賞を目指す【オルフェーヴル】が出走する前哨戦。


グリーンチャンネルで観戦しました。


寂しくもたった5頭立てのレースで、骨っぽい相手も居ない中、スローペース必至の展開で【オルフェーヴル】が果たしてまともに走るかどうかに注目していた。


レースは日本からの帯同馬【アヴェンティーノ】が、先頭でペースを作り、【オルフェーヴル】をスミヨン騎手がなだめながら、馬群の後ろに潜り込ませる。


本番を意識してか、最初からその作戦だったようですね。


他の馬達も何とか折り合いをつけて、淡々としたスローペース。


ロンシャン競馬場名物「フォルス・ストレート」(最後のコーナーに至る前にある、最後の直線に似た直線部分)にも引っ掛かることなく、【オルフェーヴル】も何とか折り合っていた。


最後の直線は、ヨーイドンの瞬発力勝負。


ロスを無くすべく最内を追い込んでくる【オルフェーヴル】に、これまた【アヴェンティーノ】が内側を開けてアシスト。


他の馬達は外を追い込むところ、【オルフェーヴル】がスパッと抜け出し、最後まで抜かせなかった。


【オルフェーヴル】を勝たすため、【アヴェンティーノ】がラビット役(ペースメーカー)に。


まさしく競輪でいう「ライン」、「社台ライン」か(笑)


また【オルフェーヴル】は、レース以外は常に【アヴェンティーノ】の後ろにピッタリとくっついて行動を共にしていた。


8歳馬のベテラン【アヴェンティーノ】は、環境の変化にも動じないタイプだそうで、4歳馬【オルフェーヴル】も同じ厩舎の仲間と一緒で安心感があるのでしょうね。


この2頭の他にも、厩舎・牧場・社台の現地関係者など、チームが一丸となっている感じが、映像からも伝わって来ました。


騎手が日本人じゃないのがいささか残念ですが、敢えてフランス・ロンシャン競馬場に慣れている騎手を起用したのもわかります。


(スミヨンは【ブエナビスタ】の一件がどうしてもつきまとうが…)


【エルコンドルパサー】や【ディープインパクト】がなし得なかった「日本調教馬の凱旋門賞制覇」、見てみたいものです。