ここは、かつて仕事場としていた所。


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そして、かつての同僚たちも、今なおここで働いている。


そんな彼らから、ショッキングなことを聞いた。


もう今年で61歳になる、かつての【仲間】(年齢は離れていますが)、既に数ヵ所に転移した【末期がん】とのこと。


医者からは、『もって、今年いっぱい』とあっさり言われたそう。


酒が好きで、『いつかまた飲みたいね!』と言っていながら、延び延びになっていた。


けれど、もうすぐ入院、抗癌剤治療になってしまうので、それもできなくなってしまった。


しかし江戸っ子な人だし、年の差がありながら、いつも軽口もたたきあっていたから、せめて湿っぽくならないようにしなきゃ、と思う。


本人も、それはもうスゴいショックだろうけれど、【腫れ物に触れないように】という接し方は、きっと好まないと思う。


いつまでも変わらず、同じく。




遅かれ早かれ、別れる時は誰にでもやってくる。


これから自分も年齢を重ねると、それに比例してその機会も増えてくるだろう。


若いうちには、いくら頭で考えても、絶対に考えつかない気持ち。


今年37歳、もうじき『アラフォー』と呼ばれる自分。


人生って、思っているほど長くはないのだろうか?