アニマルウェルフェア(ラスト)
今日は鶏のお話。鶏は卵をとる「採卵鶏」とお肉になる「ブロイラー」の2つに分けられます。採卵鶏は生まれてから120日目から卵を産み始め、大体500日~700日まで飼います。
採卵鶏達はケージと呼ばれる金網の中で飼われます。もちろん、運動なんでできるスペースはありません。
ブロイラーは生後35日~50日でお肉にします。採卵鶏とは違っ
て、金網ではなく、平場で飼われるのですが、そのスペースは、満員電車状態。もちろん、ヒナの頃は隙間もありますが、大きくなるともう満員電車状態。
さてアニマルウェルフェア。家畜を飼うのに彼らの快適性にも配慮しましょうという考え方。過密状態で家畜を飼うことをやめて、彼らが正常な活動ができる自由を与えながら飼おうという考え方。(以降AWと略します)
「日本もAWに配慮して家畜を飼えばいいじゃん」なんて声も聞えそうですが、そう簡単にはいきません。現在の牛肉、豚肉、鶏肉、卵、牛の価格は今の飼い方をしているから提供できるんです。
AWを考慮した飼い方をすれば、卵の価格は12個で600円になるとも言われています。果たしてそんな値段になっても消費者の皆さんが買ってくれるのか。AW,の考えは日本では、まだ消費者に知られていません。
でも海外ではこの考え方は広く浸透しており、東京オリンピックの時も、このAWに配慮したものではないと提供してはならん!となったようですが、うやむやに終わったようです。
EUでは、消費者側から強い要望があり、国や生産側もAWに取り組んだという経緯があるようです。
大手のマクドナルドも2011年以降、フランス、ドイツ、オース
我々は家畜の命を頂いて生きている訳です。彼らが生きている間だけでも幸せに暮らしてもらおうというのがAW。
消費者の理解抜きに、生産側だけで話しは進められません。どうか