今日、6月22日は「夏至(げし)」です。二十四節気の一つで、北半球は一年で昼の時間が最も長くなり、1年中で一番昼が長い日です。
これ以降、1年で最も熱いシーズンの到来となります。





夏至も重要な民間祭日です。中国では「夏至節」とも呼ばれ、古代の人々は夏至を重視しており、清の時代以前、夏至には官僚に3日間の休日が与えられ、国家の休日となっていました。

夏は「大」、至は「極」で、万物が繁栄し、陽気も同じく極致に達しているので、1年中、夜が最も短かく、昼が最も長い1日となるのです。


【夏の三候】

【初之候】


「鹿角解」

鹿(シカ)が角を落とす。シカは陽に属する動物であり、陰気にふれると角がとれる。
夏至から、陰気が地底から生長してきて、陽気が追い出されて、火熱となり、これは「溽蒸」じょくじょう(『素問・気交変大論』 湿熱燻蒸)、陰気が地面に出てくると、天気が涼しくなり、秋となります。





【二之候】

「蜩始鳴」

セミが鳴き始める。蝉は「知了」と呼ばれます。





【三之候】

「半夏生」

サトイモ科のカラスビシャク(半夏)が生じる。夏は半分を過ぎると意味します。半夏は漢方です。この陰陽の交替の時期に成長しているので、半夏も陰陽を調節し、寒熱錯雑の病症を治療することができます。



 
中国には古来、「冬至には餃子、夏至には麺」を食べる風習があり、夏至に麺料理を食べることは多くの地域で風習となっています。中国南方では、陽春麺、肉絲麺、三鮮麺、過橋麺、麻油涼拌麺など、北方では打鹵面、炸醤面などがあります。
夏至はちょうど麦の収穫の時期にあたるため、古くから収穫を祝い、祖先を祭り、災いを払い、豊作を祈る習慣がありました。
新麦が収穫されたばかりの夏至に麺を食べる風習には、初物を食べるという意味もこめられています。
このほか、中国の一部地方では夏至に涼粉、涼皮、ライチ、お茶で煮込んだゆで卵などを食べるところもあります。





【夏至養生】

精神養生-心
 「使志無怒、使華英成秀、使気得泄、若所愛在外」というように、気持を愉快にすべきで、花のある植物と同じように満開にさせ、体内の陽気を外に向かって開き通じ発散するようにします。

起居養生-睡眠
遅く寝て早起き。
『黄帝内経』は「夜臥早起、無厭於日」。夏の季節に、陽気の充実を順応するため、早く起き、陰気の不足に順応するため、少し遅く寝るのです。
昼寝:夏は昼が長く、汗をよくかいて体力の消耗が激しいために、できれば昼寝をするほうがよいです。
 冷房が直接に当たらないようにします。
 冷房について
運動養生
昇り始めの太陽を向かって散歩します。
運動は涼しいところで、朝、夕方で、空気新鮮のところで行う。散歩、ゆっくり走る、太極拳、ラジオ体操、水泳がよいです。

夏の食養生
1.清涼解暑
2.益気生津。
3.健脾和胃
4.健脾利湿

夏の養生について、6月28日のセミナーで詳しくお話しします。


(画像はネットより)


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■日時 :2015年6月28日(日) 14:00時~17:00
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