王様は言いました。

 

「よくわかったぞ、ありがとう。

ちなみに、これらのいろんな病変や症状を治すには、

どうするのだ?」

 

岐伯は言いました。

 

「必ず先に、

病人の、体の苦楽と、心の苦楽をはっきりさせて、

何が起こっているのかしっかり診断を定めてから、

治療します。

 

まず、

どの臓腑が関係しているのかをみて、

小さな邪気は取り除いた後に、

気を調えます。

盛の場合には、寫の治療を、

虚の場合には、補の治療をします。」

 

王様は、

治療を受ける前に、

気持ちの様子も医者に伝えるのがいいのだな、

と知りました。

(王様と高い所 終)

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読んでくださりありがとうございました。