王様は言いました。
「さきほどの、九の法則の野に応じているという、
体の九の区分について、どのよう庭に分けるのか聞かせてくれ。」
岐伯は言いました。
「お話いたします。
体の区分は、
左足、右足、左胸、右胸、左手、右手、
頭、尻、腹、の九つです。
左足は、季節では立春に応じ、戊寅己丑の日には、
左足に鍼を刺してはいけません。
左脇は、季節では春分に応じ、乙卯の日には、
左脇に鍼を刺してはいけません。
左手は、季節では立夏に応じ、戊辰己巳の日には、
左手に鍼を刺してはいけません。
乳・喉・首・頭は、季節では夏至に応じ、丙午の日には、
乳・喉・首・頭に鍼を刺してはいけません。
右手は、季節では立秋に応じ、戊申己未の日には、
右手に鍼を刺してはいけません。
右脇は、季節では秋分に応じ、辛酉の日には、
右脇に鍼を刺してはいけません。
右足は、季節では立冬に応じ、戊戌己亥の日には、
右足に鍼を刺してはいけません。
腰・尻・下竅は、季節では冬至に応じ、壬子の日には、
腰・尻・下竅に鍼を刺してはいけません。
六腑と膈より下の三藏(肝脾腎)は、中州であり、
北極星が宮に移り入る日と、全ての戊己の日には、
腹部に鍼を刺してはいけません。
この九つの体の区分は、
季節の区分で八風が来る方向と合わせて考え、
刺してはいけない日が決まっています。
もし、腫れている癰(できもの)を治したいという場合、
体の左右上下、どこにあるかによって、
その日に当てはまっていれば、潰してはいけません。
これが、天に基づいて鍼を避けるべき日で、
天忌日といいます。」