他にも、

北極星が移動して、次の宮に入った日に、

その後、風が吹いてくるのを待って、

八方角のどこから吹いて来るかを観察し、

吉兆を占う方法があります。

 

後天図を見て、

北極星が居る宮の方向から、吹いて来る風は、

季節にふさわしい風なので

成長を主り、万物を養いますが、

反対の方向から吹いて来る風は、

季節にふさわしくなくて、

人を傷つけ、そぎ取り、減らし、害する力を持っています。

 

ですから、

この正しくない傷つける風を、

よく観察して、注意して、避けるようにします。

聖人は日々、正しくない邪の風を避けることで(素問3)(素問71

病まずに長生きしています。

以前、風や雨が降るのは早くて避けられないと書かれていましたが、(素問5

戦場で、投石や、弓矢が飛んでくるのを、

攻撃が来るのを分かって、隠れていれば、当たるのを避けられるように、

不可能なことではありません。

風が当たらなければ、邪は害することができません。

正しくない方向から来て、後に人を病にさせる力のある風は、

八方角で、八種類あります。

 

南からの風は、大弱風です。

体の内では心に、外では脈に居座り、

人を熱病にさせます。

 

西南からの風は、謀風です。

体の内では脾に、外では肌に居座り、

人を衰弱させます。

 

西からの風は、剛風です。

体の内では肺に、外では皮膚に居座り、

人を乾燥させます。

 

西北からの風は、折風です。

体の内では小腸に、外では手の太陽脈に居座ります。

脈が絶すると邪気が溢れ、閉じて結して通じなくなり、

突然に死にます。

 

北からの風は、大剛風です。

体の内では腎に、外では骨・肩背・膂筋に居座り、

人を寒冷にします。

 

東北からの風は、凶風です。

体の内では大腸に、外では両脇・腋下・肢節に居座ります。

 

東からの風は、嬰兒風です。

体の内では肝に、外では筋紐に居座り、

人を湿の病にします。

 

東南からの風は、弱風です。

体の内では胃に、外では肌肉に居座り、

人を体が重い病にさせます。