北極星が北斗七星の車に乗って、

次の宮に移る日は、

節気が変わる日でもあるので、

気の調和がとれていれば、

天は必ず、その日、風と雨を起こして返事をします。

 

その日が風雨であることは、吉兆であり、

作物は実り良く収穫があり、民の暮らしは平和で、病の発症は少ないです。

しかし、北極星が宮を移る日より、

前に風雨があれば、雨が多くなり、

後に風雨があれば、日照りが多くなります。

 

また、

北極星が移る日のあたりで、

害を及ぼす強く激しい風が吹き、

樹木が折れて倒れ、小石が巻き上がるような、

急激な天候の変化が起こるのは、

気の調和がとれていないために起ります。

二至二分と四立の、どの日にそれが起こるかによって、

それぞれ貴賎の違う身分について占います。

 

冬至の日であれば、君(国王)について占い

春分の日であれば、相(国の大臣)について占い

中宮(立春・立夏・立秋・立冬)の日であれば、吏(公務員の役人)について占い

秋分の日であれば、将(兵軍を率いる高位の役人)について占い

夏至の日であれば、百姓(庶民)について占います。

 

たとえば、もうすぐ立春の日が近いので、

もし、その日に、大荒れの暴風になれば、

公務員の役人たちに、何かがあるかもしれない、

と占うことになります。