王様は言いました。

 

「鍼を用いて気を調える、

全ての治療に通じる要について、話してくれたまえ。」

 

岐伯は言いました。

 

「鍼を用いる治療では、

まず、必ず経絡の虚実を察するのに、

手をぴったりと当てたり、

按じたり、パタパタと叩いたりして、

その反応や変化を見てから、

どこに鍼をするかを決めて、その後に刺します。

 

三陰三陽の六経脈が調っている人は、

病になりません、

もし、病になったとしても、自然に治ります。

どこかの一経脈で、厥気上逆して、

上が実で、下が虚になって通じない人は、

必ずどこか絡脈に盛になっている所があって、

それが大きい経脈に支障となって、

通じなくさせていますので、

原因の場所を見つけて、寫します。

これも、いわゆる解結です。」