王様は言いました。
「水脹、膚脹、鼓脹、石瘕、石水は、
それぞれ、どのような病なのだ?」
岐伯は言いました。
「水脹は、
病の始まりには、寝起きの時のように、瞼の上がわずかに腫れます。
病になると、人迎の脈が拍動し、時々咳をして、股の間が冷え、脛が腫れてます。
お腹が大きいのは、すでに水脹の病になっていて、
手でお腹を按すると、水を入れた袋を触っているような感じが手に来るのが特徴です。
膚脹は、
寒邪の気が皮膚の間に居座っています。
お腹が大きく、体全体が膨れていますが、堅くなく、
皮が厚く、ポンポンと中に空間がある太鼓や鼓のような音がします。
手でお腹を按すると、深くへこんで窪んだまま戻ってきません。
お腹の色に変化がないのが特徴です。
鼓脹は、
お腹が大きく張って、体全体が大きくなるのは、
膚脹と様子が同じですが、
お腹の色が違っていて、
皮の色が蒼黄になって、筋が現れるのが特徴です。」