王様は言いました。

 

「どんな食べ物が、どの味なのかを聞きたいぞ。」

 

伯高は言いました。

 

「はい、お話いたしましょう。

 

 

これが、五つの味の食べ物です。

 

このことから、食べる物を病に合わせて選ぶのが、

五宜と、五禁です。

 

脾の病には、甘を食べるのがよく、

心の病には、苦を食べるのがよく、

腎の病には、鹹を食べるのがよく、

肝の病には、酸を食べるのがよく、

肺の病には、辛を食べるのがよい、

これが、五宜です。

 

肝の病では、辛を食べないようにし、

心の病では、鹹を食べないようにし、

脾の病では、酸を食べないようにし、

腎の病では、甘を食べないようにし、

肺の病では、苦を食べないようにする、

これが五禁です。」

 

王様は、ごはんを食べないのではなく、

これからは、きちんと選んで食べよう、と思いました。

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※このあと、

「肝は、青、甘を食べるのがよい。

心は、赤、酸を食べるのがよい。

脾は、黄、鹹を食べるのがよい。

肺は、白、苦を食べるのがよい。

腎は、黒、辛を食べるのがよい。」

と書かれているのですが、

・ずれているので間違いであるという説

・五宜を食べ過ぎた時に食べるとよい説

に分かれていました。

なぜか肺だけは、辛で合っているので、

余計分からなくなって、文には書けませんでした。

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(王様とごはん 終)

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読んでくださり、ありがとうございました。