このおはなしは、黄帝内経霊枢より第五十四
「天年」をもとにしています。
以前、私は「陰陽五行まわるき」という絵本を作りました。
当時、未就学児だった子供に、「死とはなにか」説明するために、
東洋医学での死をお話にすることを考えました。
東洋医学では、
生きている人の体には魂魄が入っていて、
魂魄が出てしまうと生きられなくなる、
なので、命は魂魄だと考えました。
しかし、その後、
中国の昔話や、民族文化の本を読む中で、
当てはまらないものが出てきました。
・僵尸(魂はない、死んでいる、でも魄は残っていて体は動く)
これはキョンシーという妖怪とされていますが、
実際に暴れまわった話がたくさん。
・死んで、息をしていない、脈拍もないけど、
胸にあたたかさがあったら、数日のうちに生き返る可能性があり、
埋葬するのを待って、実際に生き返った話。
・そして、この篇、
80歳になったら、魄は出て行くけど、
その後も生きる。
今、私は、小中学生になった子供たちに、
性教育の内容を東洋医学で説明したいと思い、
新しい絵本製作に取り組んでいます。
転生(投胎)から成長、恋愛し、性交、親になり、子育て、看取り、が内容です。
この篇を読み、命とは何かを、
知ることができました。
黄帝内経を読み続けてきてよかったです。