精神医学の分野で読みたい本があって、探したら県立図書館の蔵書にあったので、市の図書館で取り寄せてもらったら、思ってたより分厚くて、絶対延長なしで、と言われたので、まじめに読んでいました。無事に読み終えて戻ってきましたー。
このおはなしは黄帝内経霊枢より第二十六
「雑病」をもとにしています。
王様は、部屋に来てくれた医者と
そのまま話を続けています。
王様が言いました。
「以前は君と、厥について話をしたが、(霊枢24)
その後、実際に厥の病の人を診ることはあったか?」
医者は言いました。
「はい、王様。
厥とは、気が逆行して上り、陰陽が失調しています。
その症状が、
脊を挟んで痛み、痛みが頭のてっぺんまで至り、頭が上から押し沈められるようにずーっと重く、目がぼーっとして何も見えず、腰部の脊が強張るのは、足の太陽膀胱経で膝の裏の血絡を取りました。
その症状が、
胸がパンパンで、顔が浮腫み、唇が激しくぶるぶる震えて言葉がしゃべりにくく、ひどい時には言うことができないのは、足の陽明胃経を取りました。
厥逆した気がのどに行って声が出せなくて、手足が冷えて、うんちが出ないのは、足の少陰腎経を取りました。
気が厥して、お腹がグーグーとなる音が聞こえ、寒気が多いと、お腹の中に固い物がゴツゴツつかえたようで、おしっこもうんちも出にくいのは、足の太陰脾経を取りました。
気が逆して上るのは、
胸の中の凹みと、その下のにある動脈を刺しました。」
王様は言いました。
「気が逆して上ってくるといえば、
しゃっくりや、げっぷのことだろうか?
先日、しゃっくりが出て、なかなか止まらなくて、しばらく苦しかったのだ。
医者は、止まらないしゃっくりを、止められるということか?」
医者は言いました。
「しゃっくりは医者でなくても、止められますよ。
そのへんの草を摘んで、鼻に刺してくしゃみをさせるのです。くしゃみをしたら止まります。
他にも、息を止めて、しゃっくりが出たら素早くとらえて飲み込んで下ろすとすぐ止まるし、
すごくびっくりさせても止まります。」
やわらか東洋医学の絵本