ウィルヘルム山 登山編①

頂上にて、パーソナルガイドの ノルペットさんと
花崗岩が隆起してできたビスマルク山脈最高峰の山 ウィルヘルム山(4508m)に登ってきました。
この山は、ワンディケ族が守っている山で、精霊が宿る聖なる山といわれています。
<9月28日> 

最初の宿泊地ゴロカから、専用車に乗り、クンディアワ経由ケグルスグルにてベティさんのロッジ泊
9:00 高原の町ゴロカ (1600m) 出発 2台のトヨタのランドクルーザーに乗り込みます。
【荷物】当日の荷物はザックに、小屋泊の荷物はダッフルバックにと分けて積み込みます。ダブルバックは40リッターを用意してきましたが、50~60リッターが余裕もありベストです。登山に必要ない荷物はゴロカのホテルに置いていきます。
【服装】登山をする格好です。くつはぬかるみを歩く想定で、登山靴を履きました。
【薬】今朝から、高山病対策に処方してもらったダイアモックスを飲み始めました。
メインのハイウエイということで、しばらくは舗装されたまあまあ良い道でしたが、すぐに、道に大きな穴がかなりの頻度であいていました。

まだ余裕の笑顔です。

トヨタのランクルは最強だそうです!


とってもおいしかったのですが、これから道が悪路とのことで、食べるのを少し控え酔止薬を飲みました


↓ここからは、未舗装がほとんどでかなりの悪路。1時間は悶絶。

地元の人の中には裸足で歩いている人も多くいました。


すごいゆれの場所ではカメラどころではなく、自分の体を支えるのがやっと

四国の悪路に鍛えられた私でも、結構やられました。
特にベティさんのロッジ直前は、本当に大波に揺られる小舟のような状況でした。まさにロディオ状態

そして、車にはエアコンはついていません。
ほこりがすごくて窓も締め切り。熱中症になりそうでした。
雨で道がぬかるんだ場合は、歩く場合もあるとのことでした。
15:00 ベティさんのロッジ(2790m)に到着 6時間かかりました
お尻が痛い
お迎えの花文字です!


お迎えの花文字です!

すてきな外観です!

2段ベッドで12人宿泊できる部屋です。女性5人で使用しました。

リビングはこんな感じ 夜にはストーブに火が入ります。

女性用のシャワーとトイレは2つずつありますが、すべて同じ部屋でカーテンで仕切られているだけ
少し気になりますね。トイレットペーパーはありました!
ベティさんは、Jaicaで長野県に行き、そこでますの養殖の勉強をしたとか。
そしてそれを持ち帰って、こんな立派な養殖場を作っています。


夕食は・・・もちろんマス料理

食後、シャワーを浴びて、就寝。22時には消灯となり、真っ暗です。
布団は1枚づつでしたが、寒そうなので余った布団をさらに1枚かけて寝ました。
朝夕は冷えるので、ダウンの上着が役だちます。
*現在ベティさんのロッジは、いくつかの新家屋を建設中。さらなる集客を目指しているようです。
道も整備されると、登山口に建つロッジとしてもっと人気になるのにね。
<9月29日>
7:00朝食 8:30出発

ベティさんのロッジ(2790m)からピュンデ湖畔の小屋(3570m)まで
【装備】ザックは日帰り装備 小屋泊の荷物はダッフルバッグに入れてポーターに預けます。バックの中も外もビニールで包み防水・防塵対策をします。
【服装】ファイントラックのランニング(下着)、夏用の長袖シャツ、パンツ、泥除けのためのスパッツ
登山靴
朝、ワンディケ族の村人たちが集まっていました。この中からガイドとポーターを決めているようです。
ガイドリーダーはウイリーさん。帰りに知ったのですが、HNKグレートサミットに登場していた方でした!
現金収入となるようで、女性や子供も集まっていました。

このツアーでは、それぞれパーソナルガイドが付きます。パートナーを決めているところです。
私には、ノルペットさんが付きました。英語しゃべれないからなぁ・・・。不安


出発前にパチリ

8:30 出発 ベティさんのロッジの脇から登り始めます。
まずは樹林帯を歩きます。道はぬかるんでいますが、長靴は必要ありません。
ぬかるんだ場所には、木が敷かれています。でも、雨だと足元は非常に悪いと思います。

花の名は メアリー

タコの木

ところどころに、休憩用のベンチが設置されています。

暖かくて、思わず寝てしまいそうです。

パーソナルガイドの ノルペットさんです!手には斧を持っています


お水が出ています。地元のガイドはここで水を汲んでいました。


3300m付近。開けた場所に出ました。
更に登ります。

ケグルスグルの町が見えます。



↓向こうに、ゲンブココゴの滝が見える広場に出ます。これはヒカゲヘゴの木。
ここはワンディケ族の聖域です。


11:50 天気も良いので、ここでランチになりました。
ベティさんの姪のベティさんがサンドイッチを作ってくれました。
彼女は15歳。学校がお休みでお手伝いをしているそうです。

私のスタイルはこんなのです。


12:30 出発です。

滝の手前は少しだけ急登ですが問題ありません。

滝です!

12:50 ゲンブココゴ(湖の入口という意味)の滝に着きました。ノルペットさんとのツーショット


滝まで来たら、小屋はすぐそこです!ぬかるみに注意です。


13:30 小屋(3570m)に到着です。予定3時間のところ、休憩などを含め5時間かかりました。
ここには、2つの小屋があり、もう一つはAフレームと呼ばれています。

小屋の前にはピュンデ湖(現地ガイドやNHKのグレートサミットではアウンデ湖と言っていました。)

小屋で休憩して、高度順応のため空身で上の湖まで行くことになりました。

ピュンデ湖(ガイド説アウンデ湖)と小屋 (トイレから撮影)

ポーターやガイドさんが休憩・宿泊する小屋。かわいそうな感じです。

もう一つの小屋 Aフレームと呼ばれています。

14:35 ピュンデ湖(ガイド説アウンデ湖)を左に巻きながら歩き始めます。



アウンデ湖(ガイド説ピュンデ湖から流れている滝です。


3:40 アウンデ湖(ガイド説ピュンデ湖)




明日は、この山をトラバースしながら歩きます。

さあ、小屋に戻りましょう。

小屋に戻り、着替えをして夕食です。部屋の片隅で身体を拭きました

リトルベティが夕食を作ってくれました。タイムが効いた炒め物などです。おいしい。
水は湖から汲んでいます。煮沸したお湯などでお茶を飲みます。
高山病の薬を飲んでいるためか、高度障害はまだありません

この小屋には、電気も水もありません。そしてトイレは少し離れた高台にあります。
トイレは便座は2つありますが、向かい合って設置されており、仕切りはないため、結局一人づつの使用になりました。ドアがあれば2人使えるのに・・・

決して衛生的とは言えないので、アルコールのお手拭きは必要です。
こんな部屋が2つあり、女性が3人と2人に分かれて使わせてもらいました。ドアはありません。
夜は冷えます。ダウンの上着がここでも活躍。
男性陣4人の部屋


マットはあるので、持参したシュラフ(スリーシーズン用)にシュラフカバーをつけて寝ました。
上半身
明日の行動着とダウンの上着

下半身
寝間着のジャージ、腰にはフリースを巻いて寝ました


明日は、夜中の0時に朝食、1時に出発予定です。