死者の書 

 折口信夫原作 川本喜八郎監督作品です。

平日だし、まぁ館内ガラガラかな、なぁあんて思っていったら、満員でした。

スゴっ。

んで、やっぱり私が行くとこ、年齢の高い方が多いです。

内容が内容だから?


原作は「難解」といわれているそうです。この本は、家族が以前に所有していたそうですが

もう手元にはないそうで。

読みたかったので図書館で借りました。(難解で読めなかったらこまるので)

今読んでます。読んでる途中です。旧かな字体でした。慣れると読み進むことができました。

読んでいるうちにすぐ映画が見たくなりました。(ほんとは読み終わってから見に行こうと思ってたのに)

「した  した  した」

(なにをした、のしたではなく)音ですね。想像力をかきたてられました。

淡海公とか大織冠とかマニアにはこたえられない名前が出てきて楽しめました。

この時代の服飾関係も細かに再現されていてカンゲキ!

(飛鳥・藤原京時代と奈良時代の服飾の差がビミョーに出ていました。アワセが違うとか)

(主人公の郎女が写経する時アームバンドしてたんですけど

あれは正倉院に残っていたり、文献にあるのかしら?

郎女が雨の中二上山へ行く時、帽子みたいのかぶっていたんですけどあれは?)

arm.jpg

とツッコミどころも満載でした。

主人公、貴族のお嬢様だからか衣装持ちです。

とっかえひっかえ、オマケにちゃんとヘアスタイルもかえてるんです。

人形の『ひれ』(ショール状のもの)が風でよく動くんですがスゴイ!

よくできている!細かーいです。こういうの見るとニック・パークなんか見たら

なんていうかしら?と思ってしまいます。


あっちこっち話が展開するので難解?といわれているのでしょうか?

内面的な世界のことはわかりません。

主人公郎女が一心に写経を千巻して、二上山を見たら尊いものを感じたらしいです。

んで大津皇子が亡くなる寸前に見た「耳面刀自」という、郎女からみれば

血筋から大おばにあたる女の人に皇子が執心するんですが。

それがなんで郎女に?

親戚だから?

わかんないです。

ちゃんと本の方読むことにします(汗