楽しい時間はあっという間に過ぎた。


「楽しかったな!」


「・・・・・・・・・・・」


「おい!憲太聞いてる?」


「えっ?何?」


「ははは!もういいよ!」


「あ~ごめん」


僕はまた自分の世界に入っていた。


彼女の容姿・声・立ち振る舞い。


全てが綺麗で完璧だった。


「おい!憲太!大丈夫か?飲みすぎか?」


心配そうに巧が尋ねてきた。


「えっ!?いやいや大丈夫だよ。」


「どうせ彼女のこと考えてたんだろ(笑)」


「ち、ちがうよ!ご飯おいしかったな~って!!」


「相変わらずわかりやすいな(笑)まぁそういうことでいいよ!」


僕は何も言えなかった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


夜風が気持ちい。日本とは少し違うけど心地よかった。


帰り道、僕はふと思った。


すれ違う人がみんなこっちを見ている。


老若男女関係なくみなこっちを見ている。


・・・・・・・日本人が珍しいのか?・・・・・

・・・・・・そんな事はない!韓流ブームだし・・・・


僕は気付いた。皆僕たちを見ているわけではなかった。


皆、巧を見ていたのだ。


巧は細身で身長も高い。顔も綺麗に整っておりかなりのイケメンだ。


僕も体系は変わらないが、顔は巧には適わない。


・・・・どこの国もイケメンが勝ち組だな・・・・・


「みんな巧を見てるね!」


「そうか?」


「えっ?気付かないの?」


「もう慣れたよ(笑)」


・・・・何も言いかえせないな・・・・


巧みたいな人が彼女には合うんだろうとおもった。



「暗くてよく見えないな」


扉付近は少し薄暗い。


「もうすぐだよ!」


巧はニヤニヤしている。


背は高め。髪はロング。


・・・・・・女?・・・・・・


綺麗で優しい声がした。


「こんばんわ」


僕は彼女が誰かやっと分かった。


「俺達をみかけたんだと!」


巧はそう言った。


「あ・・・そうなんだ・・・・」


僕は思考が停止したかのように口をあんぐり開け


ぼーっと彼女をみてしまっていた。


「私、入ってもいい?」


彼女はそう言うと僕たちの返事を待った。


「どーぞどーぞ!大歓迎ですよ!なっ憲太!?」


「えっ?何?」


「お前見とれすぎ(笑)一緒にいいかってさ!」


「もちろん!!」


・・・・・また会えるなんて・・・・


「ありがとう!」


彼女は笑顔で僕たちのテーブルに着いた。


円卓なのだが、僕、巧、彼女の順で座った。


僕からは離れている。


巧寄りだ。


・・・・・ちっ!・・・・・


彼女は楽しそうだ。巧も楽しそうに笑っている。


僕は蚊帳の外状態だけどそれでも幸せだった。


僕はまた彼女に見とれていた。

・・・すごい料理だ・・・


「こんな料理食べた事ないよ!!」


僕は感動した。


高級なのか一般的なのかはよくわからなかったが


全てが最高においしかった。


「だろ?ここは高いだけあってうまいんだ!」


巧もなんだか嬉しそうだ。


「しかし、どんどんくるね。料理。」


「あ?あぁ適当に持ってきてって言ったからな。」


「あなたいったい何者??」


「はぁ?俺は、そうだな・・・大物だな(笑)」


僕は口に入っていたものをふきだしてしまった。


「ぶっあははははは!!」


「きったね~な~!」


「あはは、ごめん・・ぷぷぷ」


「そんなに面白かったか?」


「え?ああ!まさか自分で言うとわ(笑)」


「まぁ、こんなとこで飯が食えるなら大物だろ!!(笑)」


・・・・・・確かに・・・・・・


巧みがウェイターを呼んだ。


「すまんが、これ全部かたしていいよ!」


僕はこの一言には驚いた。


「何で?まだ残ってるじゃん!?」


「もうそろそろお腹いっぱいだろ?今からはデザートと酒だ!!」


僕はニヤリとした。


・・・・・・悪くない・・・・・・


「だけど、これと、これは残しといて!」


僕はカタコトの韓国語でウェイターに言った。


ウェイターは巧みを見て、巧みが頷くのを確認して、


僕が言ったお皿以外を片付けた。


「巧ってまじ何者?」


「たまたまここで仕事したことがあるってだけだよ!」


「ふ~ん・・・怪しい・・・」


「はは、しかたねーだろ事実なんだから!」


「はいはい、わかりました。」


・・・・・・実に怪しい・・・・・・・


そうこうしている間にデザートとお酒が来た。


僕らは酒を飲み、デザートを食べタバコに火を付けた。


「ふ~~。食べたな~~」


「確かに、お前はよく食べるな!(笑)」


「巧も細いわりにけっこう食べるよね。」


「まぁ、お互い痩せの大食いだな!!」


僕たちは二人して笑った。


二人には広すぎるVIPルームには笑い声がこだました。


そこに、ウェイターが来た。


巧みに耳打ちしている。


巧は頷きウェイターを行かせた。


「どうしたの?声うるさかったかな?」


僕は少し申し訳ない気持ちになった。


「いやいや、そんな事はないよ、なんか俺の知り合いが来たらしくてな!」


「まじで?僕ここにいていいの?」


「う~ん・・・いいだろう!!」


・・・・・なんか緊張するな・・・・・


・・・・・巧の知り合いか、どんな人だろう・・・・・


「はは、憲太、お前が緊張する事はないよ(笑)」


「そうだけど・・・・」


っといいかけた時に扉が開きカーテンが開いた。