僕の足取りは軽く、気分は最高だった。
韓国で初めて褒められたからだ。
ゲームではあったが僕はうれしかった。
・・・僕、射撃の才能あるのかな・・・
・・・韓国は射撃場があったはず・・・
・・・今度巧に連れて行ってもらおう・・・
勘違いするほどだった。
ゲームセンターからでるとまだ辺りは明るかった。
僕は腕時計に目をやった。
「まだ13:00かぁ」
「少しお腹も空いてきたし一度帰るか!」
外食してもいいと思ったが僕にその勇気と
自信はなかった。
今回は前回と違い明るいので迷子になることなく
巧のマンションに帰りつけた。
僕はマンションを見上げた。
・・・何度見てもデカいマンションだ・・・
自分の家でも無いのに、自分がお金持ちになった気分
になった。
・・・悪くないな・・・
マンションに入る際に声を掛けられた。
「あの!すみません!」
聞きなれないが聞いたことのある女性の声だった。
僕は声のした方向に振り向くまでに、その声の主が
誰だか検討はついた。
・・・彼女か!?・・・
「はい?」
僕は振り返り言った。
やっぱり彼女だった。
やはり綺麗だ。今日は変装しているのかサングラスを
掛けていた。
それでも僕にはすぐわかった。
「あの、すみません!巧さんのお友達の方ですよね?」
話しかけられた。僕が初めて彼女に話しかけられた。
「はい!そうです。」
無駄に大きな声を出してしまった。
彼女は少しビクッとなった。
・・・やべ!声がデカすぎた!!・・・
僕は一度落ち着こうと浅い深呼吸をしてから
「すみません、そうですよ。」
と言い直した。
ニコっと笑う彼女。
安堵感なのか、僕のリアクションが面白かったのかは
わからないが、笑顔もかわいい。
・・・かわいいなちきしょう・・・
高級マンション前で韓国no1女優と日本人学生という
似つかわしくない構図ができた。