魂みたいなものは置いてきた | プクッチ劇場

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ギャンブル魂の真実

 最近、ヘルパーの検討や年金の関係で地域支援センターを利用している。

 

 

 この前の木曜も行ってきた。

 

 そこで複雑な手続きがあったから、そこの休憩室みたいなところで寝転んでたんや。

 

 そこへ若者が入ってきたからな、こんにちは、と挨拶したんや。

 

 しかし、無視。

 

 まあ、こういう子もいるなと思って、ここを利用して何年目くらいになるんですか?と聞いてみたんや。

 

 そしたらぶっきら棒に「二年!」と言われたんや。

 

 一瞬、ムッとしたけどな、そういう子もいっぱい見てきたし、見れば20代の若者や。

 

 時代は既に老兵の頭の上を過ぎてしまったんやなと悲しかったけど、二年って凄いねと煽てておいて後は放っておいたんや。

 

 ちなみにうちは10年以上利用してる。

 

 

 

 

         ギャンブル魂の真実

 

 

 

 でな、いつまでまでも返事が来ないからイライラしてきたんや。

 

 

 

 なんでこんなに時間がかかるんやろなと思うて、そろそろ帰ろうかと思ったんや。

 

 そしたら、そこに偶然、後輩というか弟分というか、昔仲良くしていた若者がやってきたんや。

 

 若者というても30歳くらいだと思うけど。

 

 

 そしたら、それまでうちを完全に無視していた若者がうちの弟分に嬉しそうに話しかけていったんや。

 

 

 

 なんやコミ障やないんかいと思ってビックリしたけど、その弟分がな、先にうちに話しかけてきたんや。

 

 でな昔話に花を咲かせてしばらく話していたんや。

 

 うちもビックリしたけど、その若者もビックリしたんやろな。

 

 自分の友達だと思っていた人が自分を押しのけてうちと話しだしたんだから。

 

 

 

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 でな、話していたら、昔プクッチさんがやっていたことに似たようなことをしてますと言うてくれたんや。

 

 

 

 昔、自分が何をやっていたかは詳しく覚えてないけど、とにかく自分たちが楽しくなればええという活動をしてたんや。

 

 そんなもの人それぞれによって違うと思うけど、うちはうちで自分が面白いと思うことをやってたんや。

 

 多分その弟分もそういう楽しいことみんなでやってるんやろうなと思った。

 

 楽しいことって結局誰かに作ってもらうものやないやろ?

 

 楽しいことっていうのは自分で見つけ出すものや。

 

 うちはそういうことを心がけて昔頑張っていたことがあるんや。

 

 それはうちが楽しいと思うことをやっていたんやけど、その弟分も楽しいと思うてくれたんやないかな。

 

 競馬の話とか趣味も合ったしな。

 

 それで自分たちも楽しいことをやってるという話を聞いた時、ああ、自分は間違ってなかったんやなと嬉しくなったで。

 

 そういう魂みたいなものは引き継がれていくんやなと思うた。

 

 うちがやっていたことは決して無駄ではなかった。

 

 くだらんことばかりやってたと思うけど、そういう人生の楽しみ方もあるということが伝わっていたんだと思う。

 

 もう自分は今更そういう世界には戻れないけど、自分の魂みたいなものは置いてきた。

 

 そしてそれを受け継ぐ人間もおるということがわかった。

 

 スポーツや音楽、講演会に飲み会。

 

 面白いと思うことはなんでもやったで。

 

 そういうことが伝わっていたことが嬉しい。

 

 感動したというてもええ。

 

 そんなこと自分でも忘れていたのに、それを糧に頑張っている人間がおるとわかっただけでも、自分の時間を使ってやっていたことは間違ってなかったと確信できた。

 

 

 

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 まあ、ほんで長くおるのもウザい上司みたいになると思って、頃合いを見て帰ると言うたんや。

 

 

 

 ええか?

 

 自分の伝えたことは「自分が楽しいと思うことを思いっきりやる」ことや。

 

 そして、それを見た誰かがまたその真似をする。

 

 そういう魂の連鎖を続けていってほしいと思う。

 

 楽しければ誰かがその真似をする。

 

 その魂みたいなものはうちは置いてきた。

 

 それをまた後輩に引き続けていってほしいと思う。

 

 うちの真似をしていると言う若者がいたことにうちは涙が出るほど嬉しかったで。

 

 そしてな、じゃあ、帰るわと言うて、自分を無視してた若者に、お先にと言うたんや。

 

 その時、その若者が見せたビックリした顔は今でもうちの心に焼き付いているで。

 

 そんな顔をしたのもうちの弟分のお陰やしな。

 

 うちは確かに歳をとって昔のような過激なことはできなくなった。

 

 しかし、そんな魂みたいなものは置いてきた。

 

 うちは途中でそういうものを投げ出してしまったけど、いつか誰かがそれを受け取って夢みたいなことを現実にする。

 

 そうなったら、うちも嬉しいやろな。

 

 うちが生きてるうちにそういう日がきたらええな。

 

 ほなな。

 

 

 

 

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 オマケの話やけど来月の21日、その施設で昔バンドを組んでいたI君からお金を払ってギターを教わる。

 

 13時から二時間やけど、その日にその施設の三階空いてるかな?

 

 空いてなかったら二千円無駄にすることになるで。