今、名人戦第五局が名古屋で行われている。
場所は大須万松寺。
万松寺とは織田信長の父信秀が織田家の菩提寺として開基した。
萬松寺とも書く。
戦うは佐藤天彦名人と羽生竜王。

ここまでの勝負は2勝2敗の五分。
元々、万松寺は現在の中区錦町辺りにあった。
しかし、1610年名古屋城を築くにあたって今ある大須三丁目にお引越し。
尾張徳川家の主印寺として厚く信仰された時代もあったけど、幕末にかけて衰退。
大正時代、時の和尚が寺領である周囲の山林を開放したことから、再び賑わいを取り戻す。
第二次大戦では焦土と化したけど、本堂は平成になって再建された。
由緒がありながら紆余曲折し、実は新しいのが万松寺や。
国民栄誉賞を授与された羽生善治。
この一戦に懸ける思いは強い。
昨年は若手に二つもタイトルを取られたからね。
渡辺から竜王を奪取して、この勢いで名人も獲得したい。
将棋連盟の段位免状には竜王と名人の署名がされる。
羽生が名人を奪取すれば、竜王・名人として羽生善治の名前が書かれる。
これは後年になれば、かなりプレミアがつくと予想される。
そういった意味でも、この名人戦は羽生に勝ってもらいたい。
さて、羽生善治には様々な勝負師としての名言がある。
それは将棋に関わらず、多くの場面で通用するもの。
どういったことを羽生は言っているのか?
「毎回石橋を叩いていたら、流れも勢いも絶対につかめない」
「勝負に一番影響するのは怒の感情だ」
「自分自身を裏切らない努力の姿勢が、未来の結果として現れてくる」
羽生善治はどの世界でも通用する人物だったんではないかな?
それはこうした羽生の言葉の端々から伝わってくる。
「何事であれ、最終的に自分で考える覚悟がないと、情報の山に埋もれるだけである」
「一回でも実践してみると、頭で考えていたことの何倍も学びがある」
自分で考え、行動してみる。
羽生はそれが大事だと言う。
そして、失敗するかもしれない、負けるかもしれないという時でも、それをチャンスだと捉える力。
「リスクを避けていては、良い将棋が指せない」
出来ない理由を延々と数えるよりも、今できることを探す。
そもそもリスクのないことなんてないんや。
「リスクは将来のリスクを最小限にすると自分に言い聞かせている」
羽生は才能は「情熱を継続できること」と言うてる。
それは持って生まれたものでも、努力の結晶でもない。
では、それは何なのか?
羽生の言葉でいえばこれ。
「集中力がある子に育てようとするのではなく、興味を持てること、本当に好きなこと、打ち込めることを見つけられる環境を与えてやることが大切だ」
つまりは「好きこそ物の上手也」と言うてる。
どうなるのかな?
昨日は第一日目だったから、今日第五局の決着がつく。
ここで勝ったほうが有利になるのは間違いないね。
うちの予想では4-2で羽生の名人奪取とみる。
なんというか将棋に粘りみたいなものが復活してるように感じる。
結構、去年はあっさり土俵を割ることが多い将棋だったから、それに比べると羽生は復活してきてるんじゃないかな。
6人のPOを勝ち上がったという運もある。
ここで名人を獲ってタイトル100期達成や。
羽生にはそうした「持ってるもの」があると思う。
ほなな。









