稀勢の里が横綱昇進を決めた。
いろんな声もあるけど、うちは素直に「おめでとう」と言いたい。
2016年五月場所、稀勢の里は綱取りに挑んだが、白鵬、鶴竜の両横綱に敗れ13勝2敗で綱取りに失敗する。
その時、白鵬はこう言った。
「強い人は大関になる。宿命のある人が横綱になる。何かが足りないんでしょう」
しかし、うちは思うんや。
稀勢の里はガチで相撲を取ってたから、横綱になるのが遅れたのだ、と。→鳴門部屋は昔からガチ
格闘技ってちょっと調子が悪い時は格下に負けることもある。
それはUFCやベラトール(MMA)を見てればわかることや。
15日間もずっと調子がええなんてことは、普通あり得ない。
ガチで15日も相撲取ってたら、そら、一つ二つ取りこぼして当たり前。
よっぽど力が抜けてるならともかく、今は外国人力士が上位を占めてるわけやから、体格で劣る日本人はどうしても苦戦を強いられる。
当然、12勝13勝は出来ても、どっかで取りこぼしてしまうこともある。
時に10勝11勝しか出来ん時もあるやろ。
それが普通や。
その普通の中で横綱になったからこそ、稀勢の里はガチ横綱だと思う。
日本人で横綱になったのは若乃花以来19年振りと言われてる。
しかし、うちに言わせれば、貴乃花以来22年振りや。
若乃花は本当の意味で横綱ではない。
稀勢の里は何度か綱取りに失敗してるけど、それは貴乃花も同じ。
貴乃花でも優勝した翌場所では11勝止まりというのが二回もあった。
つまりは、連続で優勝するなんてことは、実力の伯仲するライバルが多ければ、そんなに簡単に出来ることではないんや。
稀勢の里も五回も綱取りに失敗してる。
つまりは、そういうことや。
年間最高勝ち星のために星を買う力士なんかおるわけないもんな。
ガチでやってたから、稀勢の里は横綱昇進が遅れたんや。
実力的にはとっくに横綱。
ただ、性格的に馬鹿正直だったんやろ。
稀勢の里って相撲ファンの間ではなんと呼ばれてるか知ってるか?
KY小結や。
これは小結在位が歴代1位であることと、力を入れないといけないところで負けたり、勝ってはいけないところで勝ったり(基本的にガチの場合、勝ち負けは運や実力による)してしまったことから、そう呼ばれてる。
連勝記録のかかっている横綱に勝ってしまったり、絶対王者の横綱と優勝争いをしている相手に勝ってしまったり。
しかし、これこそ、稀勢の里がガチで相撲を取ってる相撲馬鹿であることの証。
立ち合いが汚いとも言われてるで。
まあ、そういうところもあるけど、所詮格闘技は先手必勝や。
それも才能のうち。
ただ、30歳になってからの横綱は辛いね。
負け越しが続けば引退やから。→良いことだけではない
相撲がつまらんくなった理由って、日本人の横綱がおらんくなったからじゃない。
ガチな取り組みが減ったからや。
昔は必至になって贔屓の力士を応援してたけど、最近では、本気でやってるんか、これ~?という空気があるからな。
それが相撲人気の減退やと思う。
でも、相撲ってしっかり見てると面白いで。
但し、それはガチの相撲に限る。
今の相撲界でガチでやってるのって、稀勢の里と白鵬くらいじゃないか?
他の取り組みははっきり言って見る価値がない。
相撲ってのは、本当はもっと面白いもののはずなんや。
ほなな。