青柳碧人(あおやぎあいと)「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」
双葉文庫を読みました。
4つの話からなる連作です。
第1章が「ガラスの靴の共犯者」
ガラスの靴といえばシンデレラです。
赤ずきんがシンデレラと出会い、魔法使いによって
お城の舞踏会にいくことになりますが・・・
二人は殺人事件に巻きまれます。
探偵役は赤ずきん。
名推理を披露して真犯人を突き止めます。
続いて、ヘンゼルとグレーテル、眠れる森の美女
と続けて赤ずきんが事件を解決していきます。
そして最終章は、赤ずきんがマッチ売りの
少女と対峙します。
みんながよく知っている童話を下敷きに
推理劇場が繰り広げられます。
自分で正解にたどり着くのはちょっと困難ですが、
作者の奇想を楽しみながら心地よく驚かされる
楽しい読書におすすめです。
眠れる森の美女についてはちょっとやりすぎだろ!
と突っ込みたくはなりますが・・・