文:石井睦実 絵:あべ弘士「100年たったら」アリス館

を読みました。

 

 

以前、サンデーモーニングに出演していた橋谷能理子さんが

今はブックカフェの店長さんになっており、お勧めが

この本だとネットに出ていましたので読んでみました。

 

上の表紙にあるように草原で数少ない生き残りとなった

ライオンと小鳥の話から始まります。

 

普通であれば食うもの、食われるものの関係ですが

ライオンは食べるのをこらえます。

そして2匹はともに暮らし心を通わせていきます。

 

小鳥の死の間際、悲しむライオンに小鳥は苦し紛れに

「100年たったらまた会える」と言います。

 

そして100年後・・・

 

30ページほどの本です。

確かに泣けます。

 

食うもの食われるものが心を通わすというのは

「あらしのよるに」みたいだなと思いましたが、

「あらしのよるに」もあべ弘士さんの絵だったのですね。

 

感動の本ですが、こどもに勧めるのはちょっと

ためらわれるところもあります。

輪廻転生が主題だから。

 

宗教とも関係してくる機微な問題ですし、

科学とは立場が異なります。

 

大人なら、いろいろわかったうえで、

ひとつのフィクションとして楽しめます。

(輪廻を信じて真実として受け止めるというのも

ありだと思います)

 

大人にこそお勧めの絵本です。