昨日(24日)、仲邑菫二段が非公式戦ながら、棋戦初優勝を果たしました。

「女流ティーンエージャー棋士トーナメント戦」です。

 

仲邑二段は小学6年生の12歳。(この4月から中学生)

将棋の藤井聡太二冠の活躍は将棋ブームを巻き起こしましたが、

仲邑二段の活躍も小中学生の囲碁人気をたかめることでしょう。

おめでとうございます!!

 

さて、ちょっとツッコミを入れてみたいのは、

「果たして仲邑二段(12)はティーンエージャーなのか?」ということです。

 

仲邑二段の出場資格に文句をつけるわけではありません。

この棋戦は女流プロを若い順に8人を選抜してトーナメントを行うもので

最年少プロとして仲邑二段は当然の参加資格です。

「ティーンエージャー」の言葉の意味を考えてみたいのです。

 

というのも、私は長年、「ティーンエージャー」を間違って使っていたからです。

みなさん、ティーンエージャーって何歳から何歳だと思いますか?

私はずっと10歳から19歳だと思っていました。

 

手元のカタカナ語辞典には、「10代の青少年」とあります。

10歳から19歳でいいようですが・・・

ところが英英辞典だと "a person who is between 13 and 19 years old"

とあり、明確に13歳から19歳となっているのです。

 

数字で10からを書いてみますと、次のようになります。

ten  eleven twelve thirteen  fourteen fifteen sixteen seventeen eighteen nineteen twenty 

ティーンエージャーは、-teenで終わる13から19までということです。

これが英語本来の意味で正解のようです。

 

英和辞典ですと、teenagerは

「10代の少年(少女)、ティーンエイジャー(13歳から19歳まで)」とあります。

 

一番驚いたのは大辞林で引いた「十代」です

①10歳から19歳までの年齢。

②13歳から19歳までの年齢。ティーンエージャー

と両方が書いてあるのです。

日本語の十代が英語のteenagerに相当するときもあるというのです。

 

想像するに、英和辞典だとteenagerの訳に「13歳から19歳の少年少女」とは

書きにくい。少なくとも高校生が和訳するときにこの訳語は使いづらい。
teenagerと単語一つで13とか19なんて数字はどこにもありませんから。

宿題の訳をするときには「10代」書いたほうがしっくりくるのです。

 

しばらくするとティーンエージャー = 10代 という訳語が定着してきます。

すると本来、ティーンエージャーというのは13歳から19歳ですので、

「10代」を13歳から19歳までという使い方をする人が出てきた。

そこで大辞林にもこの意味が載せられるようになったのではないでしょうか。

 

英語が日本語の本来の意味を変えるという面白いできごとでした。