今日は大寒(だいかん)。
暦のうえで一番寒い時期である。
暦とは旧暦での二十四節気のことである。
実際、今朝はとても寒かった。

反対の一番暑い時期は大暑(たいしょ)。
二十四節気で「大」を「だい」と読むのは大寒だけ。
他は「大暑」も「大雪」も「たいしょ」であり、「たいせつ」である。
日本語はかくも難しい。

天気予報などで、「今日は○○です」と取り上げられるのは
夏至、冬至、春分、秋分(二至二分という)
立春、立夏、立秋、立冬(四立(しりゅう)という)などが定番だが、
大寒もよく話題にされる。

読めるし、意味がわかるし、日本の季節にもほぼあっているからだろう。
二十四節気の中で一番話題にされることがないのは、6月上旬の芒種だろう。
まず、芒種(ぼうしゅ)と読めない。
亡にくさかんむりがついているから「ぼう」と読むのかと見当をつけても
意味がさっぱりわからない。
「稲や小麦の種をまく頃」と意味がわかっても、日本の実態とずれている。
というわけで芒種などは天気予報ではめったに取り上げられない。

冒頭、「今日は大寒」と書いたが、「1月20日から2月2日までが大寒」と
期間をあらわすようにも使う。
二至二分はピンポイントで、何月何日は夏至という風に使い、それ以外は
期間をあらわすと考えたほうが、実際の日本の気候とのズレが少なくなる。

気象庁のホームページで東京が一番寒い時期を調べたら
1月23日~27日であった。
(平均気温4.9度、最高気温9.3度、最低気温0.7度の日)
ちょうど大寒の期間におさまっている。

大寒の次の節気は2月3日の立春。
春はもうすぐである。