先日、お金を出さないことで知られる日本人の中にあって、稀有な存在の神戸マダムを紹介させていただいた。
その方達が、お役に立てるならという緩やかなスタンスであるのに対して
英国人のチャリティやボランティアへの情熱は鬼気迫るものがある、というぐらい熱心で日常に浸透している。
どの駅にも駅前一等地に4、5軒あるチャリティショップ。
全くの寄付とボランティアだけで一年365日オープンしてる。
日本では不可能
言い切ったのは東京某区の警察署長だった。
まず、悪い人が多過ぎて詐欺や犯罪の温床になる。
売り上げの持ち逃げやボランティアを名乗る人間の窃盗など、日本では120%無理だと言い
逆に「なぜ英国でこれが可能なのか」
と聞かれたが
国民性の違い
これ以外に答えがありますか?
第一、お商売されてるツアー参加者達が驚かれるのだ。
「いまどき給料払っても当日欠勤だ何だとまともに働いてくれないのに」と。
下は以前も紹介したラグビー協会のチャリティボール。(ダンスとディナー)
一人3万円だったかのチケットを友人のサラが私の分も買ってくれた。
どこかの国の政治資金パー券と違って、売り上げはもちろん恵まれない人達へ、だ。
聖地トウィッケナムスタジアム、感動!
歴代チェアマンの写真が飾られる部屋
もと大家さん、現在良き友達となったT
全部サラからもらった写真だからか、当のサラの写真見つからないのが残念。
サラです。
たまたま写真があるのがダンスパーティーで、金持ちの道楽だろうと思われがちだけど
道楽でも何でもお金出すこと大事よ!
日本で皆さんの周りの富裕層、たとえば月収100万の方達、毎月10万出してるでしょうか。
日本は所得が低いから
日本は貧しいから
など、外国人達は理解を示してくれるけど
ちょっと考えてみてほしい。
確かに英国の専門職や投資銀行勤めなどの友人達は月収300万ほどらしいが、その分、発展途上国の日本と違って物価も高い。
家のローンもだが、学費が高額。
その上、庭師や清掃人、自分でもよく働くけどベビーシッターなど人も雇う。
日本の母親のようにどこにでも子どもを連れて行って他人様に迷惑かけるようなことをしない。
サラや他の友人達も贅沢三昧というわけではない。
華やかな場所だけでなく、ホームレスにスープを振る舞う日だ何だとエプロン持って毎日東奔西走。
移民の子どもを無償で預かる友人もいる。
昨夜サラは息子の親友ナイジェリア人を夕食に招き、泊まっていくようベッドを整えた。
真っ黒な肌に白い歯並びがきれい。
思わず矯正したのか聞くと嬉しそうに「甘いものを食べないようにしてた」と。
彼は「日本のクラスメートは僕だけ誕生日に呼んでくれなかった。悲しかった。あなたは日本人じゃないみたいだ。親切だ。」
と語ったが、日本人に限らず、イギリス人以外は平気でこういうことをする。
「ブロークンブリテン」という英国底辺地域(ご本人によると)の日本人保育士が英国を批判しつつも冷静に事実を書いた本がある。
その中にも、ベトナム移民親が、息子の誕生日にクラスで黒人1人だけを招かなかったことが書かれてた。
そして、イギリス人ボランティアの女の子が絵本を読み聞かせすると
アフリカやアジア、東欧などからの貧しい移民母親達が、「なぜあんな問題ある家庭のイギリス人にさせるのか」とクレームを出す様子が書かれてる。
移民の方が多いのだから力関係はそうなるだろう。
何も知らない、というか短絡的な人達は
イギリスで差別された、白人から差別された
と騒ぐけど
ちょっと待って下さい。
白人も何も、そもそも純粋なイギリス人などイギリスにどのぐらいいるのだろう。
英国航空カウンター
白人は一人もいません。差別差別と騒ぐ前に事実を知ってほしい。
私は小学生ホームステイツアーでロンドン滞在中
「アメリさん、イギリスてヨーロッパですか?」
と学生達から真面目に聞かれたぐらい、白人は少ないのだ。
イギリス人達は小さくなって暮らしてる。
日本人ワーホリの女の子からは、自分のバイト先ロンドン中心部のスターバックスでは移民店長がイギリス人の応募を全て断ってると聞いた。
そんな中で
何十年もの間、イギリス人達は黙々と働いてチャリティに励み
移民難民の生活を面倒見てきたのだ。
イギリス56%
日本 0.3%
しかも、難民達も「日本には行きたくない」と言ってるそうだから。
発展途上国並みに貧しい日本
移民難民と一括りにせず、外国人が来なくなったらどうなるか「この通りの7割の店が潰れる」と言った商店会長の言葉はおおげさではないだろう。
銀座三越内で買い物袋下げてるのは、ほとんど外国人達である。
このありさまで、外国人が増えた
治安が悪くなったと騒ぎ
(これも警察署長によると実際は犯罪者はほとんど日本人)研修生を安くこきつかっては次々自殺に追い込み、入管で人命まで奪う日本とは国民性の違いが明らかだが
無知な日本人に限って、差別だ、白人がどうだと騒いではバカにされてる。
もし、自分がイギリス人から差別されたというならば
どこにその原因があるのか
個人が考える問題だ。
英国の日本人の友人達のご主人には椿姫さんはじめ
ご主人がケンブリッジやオックスフォード出身どころか貴族という人も少なくないが、結婚に際して反対されたという人は一人もいない。
日本の東大出身友人はフィリピン人女性との結婚を反対された。
英国の首相は、ヒンドゥー教徒のインド人である。
首都のロンドン市長は、イスラム教徒のパキスタン人である。
王室次男ヘンリー夫人メーガンはアフリカとのハーフで伯父といとこに逮捕歴がある。
これ、日本で総理と都知事が外国人、
皇室の嫁がハーフで親類に逮捕歴ありというのを日本国民が許すでしょうか。
英国とはそういう国だ。
私はむしろ、もうこれ以上は背負いきれないだろうと思ってる。ブレグジット賛成派だった。
排除精神ではなく、物事バランスが肝心で度を越すと先ほど挙げたような歪みが生じるからだ。
日本にもどんどん移民難民入れてほしいが、過半数超えない程度にと思ってる。
今日も英国マダム達はせっせとボランティアに励み
生活費の一部を寄付に回している。
ちなみに、ロンドン市内の素晴らしい美術館はほとんど入場無料
ボランティア達に支えられてる。
ここでも「略奪品だから」と知ったかぶりした日本のオヤジがいるけど、他国の入場料取ってる美術館に略奪品が一点もないかどうか考えてから言ってほしい。
言っても無駄だろうけど。