PROMS2026レオニダス・カヴァコス
今年も行きました。BBCプロムスロイヤルアルバートホールの開演は7時半その前に軽くピクニックで夕食を取ることにした。心地よい風に吹かれながら食べるパンも果物もスムージーも本当に美味しい。同行者は、今年4月のイギリス旅行に感動して3ヶ月後の今回再び今度は語学学校に申し込んで来ている芦屋のお嬢様Eさん食に命をかける彼女はイギリスの前に台湾のミシュラン三つ星「ル・パレ」に寄ってから来たという強者とにかく添加物を許さないEちゃん、惚れ込むイギリスの食材でピクニックに大満足のようでした。ロイヤルアルバートホール前のケンジントンガーデンで爆睡する人々日本でこれやったら襲われるか盗まれるかですねと言うけど、そもそも日本の都市部一等地にこんな場所滅多にない。今日のアーティストはギリシャが誇る世界的バイオリニスト、レオニダス・カヴァコスとBBC交響楽団との協演プログラムの目玉はチャイコフスキーなにしろチケットに「カヴァコスがチャイコフスキーを演奏する」とうたわれてるほど。個人的に彼のこの曲の解釈は私の好みとは少し違った。庄司沙耶香さんや諏訪内晶子さん、ヒラリー・ハーン達のロシアの大地を思わせる力強い演奏にこそ心が震えてきた。今回チャイコフスキーと知っててこの日を選んだのは、Eさんのお祖父様が生前カヴァコスのファンで一緒に演奏会に行った思い出話を聞いてたから。じゃあ私チケット取りますよと申し出て一緒に行くことになった。生前スーツの生地をロンドンのサビルロウから神戸のテーラーまで取り寄せるような素敵な紳士だったお祖父様Eさん、思い出したのか涙ぐんでたね。そのカヴァコスの演奏だけど、やはり終始繊細な技巧で力強さとは無縁それが過ぎて、暑さで弦がやられてしまったのかと思えるほどギリギリのところを攻めててハラハラした。挙句、あの最高に盛り上がるカデンツァからオケへの第一楽章で見事に外すカヴァコスここでオケとのタイミング外す人初めて見た。多分チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が終わった時点で心から拍手してたのは、日頃クラシックに馴染んでない人達だと思う。本人がそれを一番自覚してたのか微妙な感じが伺えた。けど終わりよければ全て良し。スクリャービンは素晴らしかった。最後は本物の拍手喝采を浴びてアンコールにも答えてた。帰りにEさんと「シグナル」のワールドプレミア聴けたのもよかったねと。プロムスの目的の一つに、誰もが気軽に一流アーティストの演奏に触れられるようにというものがあるらしい。それでいうと、この日の私ボサボサの髪に老眼鏡、普段着のようなコットンの、しかもきつくて着脱時にまたピリッと破ったのを前日サラが繕ってくれたワンピースに不釣り合いな斜めがけバッグ「家から家事の途中飛び出してきました。それでも良い音楽を聴きたいんです」風いでたちそういう層にも良質な芸術を、という正に主催者の趣旨に沿ってると(無理やり)言えば言える。*写真新しいマシなのいただいたので差し替えます。9時にロイヤルアルバートホールを出て9時45分にはウィンブルドンの自宅に着いてたと言うEさん外にいられる過ごしやすい気候、安心な食べ物、交通至便、コンサートの安い価格設定ますますイギリスが好きになりましたとラインありました。