コロッケを家で作ると言うと驚かれる。


何で?!あんな手間かかるもの。

買いなよー


でも自分好みの具だくさんにしたければ

作るしかない。


パン屋の生パン粉手に入ったから

たまには料理でもするか。

玉ねぎみじん切り。

粗めが好き。


ジャガイモの皮剥いて茹でる。


しかし、めんどくさいわ。

この時点で既に。

挽肉と炒める。

この作業は好き。


茹でたジャガイモをマッシャーで潰し


炒めた挽肉玉ねぎと和えて小判形にこね


ここからが一番イヤな作業

小麦粉→卵→パン粉をつけながら思う。

手袋してても気持ち悪い

「二度と作らないぞ。」

何年か前もそう思ったんだった。


国際色豊かなキッチン。

左の赤い花瓶はチェコのプラハで買ったボヘミアンガラス、カトラリーセットはミラノのリナシャンテで、鍋つかみがパリ、奥のランチョンマットがモネの庭園ジヴェルニー、その前の水差しがイタリアのソレント、右がカプリ島、手前のマットが今はなき(涙)ロンドン三越と各地で買った時の思い出が甦る。


半分ぐらいは自分で、半分はご一緒したお客様が「お礼に添乗員さんもどうぞ」と買って下さったもの。

ああ、楽しかったなあ、あの日々。

何でコロナになっちゃったんだろうショボーン


「ねえ、家の中に日本で買ったものってある?」

ツアコン仲間のまるちゃんにさっき聞いたら

「和食器ぐらいかな」

みんなそうだよね。


きれいな形にできたものは、ご近所にさしあげ

お世辞言われて帰ってくる。

ゴツゴツになった失敗作は自分用

せめて食器でカバーとジノリに盛る。

日本の庶民の食べ物コロッケを盛った不似合いなこのリチャード・ジノリ

定番イタリアンフルーツ柄より、らしくないものを求めてるとフィレンツェの仲良くなったトルナヴォーニ通りの店員に雑談で言ったことがあった。

その次訪れた時「あなたのために取っといたわよ。5枚」と言われ、値段にショック受けながらも、後に引けなくなって購入したもの。


でも、買って帰った夜、ホテルの私の部屋に皆さん集まってワイン飲みながらの恒例「今日の戦利品」各自披露の場で


「売ってくださーい!」

「私も欲しい!」

で3枚その場でサヨナラでした。

正直ほっとしたこと覚えてる。


コロッケ誰のために作ったの?

と友達から聞かれた。

私一人のためです。


私が今東京にいるということは、夫は大阪

1日も義母を一人にしておけないのだ。