おさまらない憤り
なんともやるせない思いの時

誰にも迷惑かけずに現実逃避する方法をおさえてる。

これまで過去の幸せな思い出にワープして救いを求めてきた。

エーゲ海という場所を初めて知って憧れたのは

中学時代、関西テレビの「オータカラヅカ」で

汀夏子さんが、ガラスの船を前に

「こんな船で旅ができたら素敵でしょうね」と語って

歌ったポールモーリア作曲「エーゲ海の真珠」を聴いてから。

原曲「ペネロペ」に歌詞はついてないから
多分日本で独自につけたものなんでしょうけど

まだ見ぬ国に猛烈に憧れてた13歳の私に

♪ 愛の夢求め旅に出よう
たとえ嵐の中でも

という歌詞は刺さった。

船酔いする自分は嵐の中の航海は嫌だけど
晴れた日なら行きたいと
当時から妙に現実的だったことも憶えてる。

で、10年後、一人旅で行き
その後ツアコンになってからも何度か行かせていただいた。

自分で買ったミコノスの絵葉書


以下、クルーズ船のカメラマンが
商売で撮って売り出してたものなので
(当時添乗員にはくれた。)
何でアメリを見ないといけないんじゃ
という方は、ここまでで退却願います。

お客様の平均年齢80代(事実)
ものすごく健脚な方達で、世界遺産メテオラの修道院
もしっかり回られた。
こんなんよ。
どれだけしんどい?
しかも現役で専門職の仕事を続けておられた皆様
素晴らしいお人柄でらした。
オリンピック発祥アテネの
ホンモノのオリンピックスタジアム。
いえ、東京オリンピックがニセモノとは
言ってませんよ。

これはロードス島
ロバのタクシー、一日中坂道を上り降りさせられている。
こんな一生可哀想すぎる。
と言いながら乗って(全員乗る)笑ってる自分・・

毎日人を乗せて
前世何か悪いことでもしたのか
そう考えると我が国近隣諸国の人の命を何とも思わない
指導者達の来世もこれかな。
ノイシュヴァンシュタイン城上り下りの馬車馬とか。

あ、いけない。

今回癒しで行こうと決めたんだった。

右上はクレタ島のクノッソス宮殿
そして、これは多分ミコノスかな?

もらっといて言うのも何だが
サントリーニ島まで全部巡った後で
バサッと渡されるので分からなくなった。

ツアコンなら覚えとけと思われるでしょうけど
エーゲ海の島、どこも白い家、青いドアや窓枠なんですよ。

それこそ、オディッセイアのペネロペはじめ
ギリシャ神話を通訳させられる苦行が待ってるのが
エーゲ海ツアー添乗。
ギリシャの小さな島には
日本語ガイドがいないため、基本ツアコンが通訳させられるという
発狂もんの仕事だった。

まだルネッサンスやハプスブルグ家なら
イタリアやオーストリア添乗の回数から
何とかなるけど
ギリシャ神話ですよ!

世の中に楽なことなどないと痛感させられた。

それにしても

それを差し引いても

エーゲ海の海の蒼さは

夢は叶うもの

と、心底感じさせてくれるものでした。

ああ、また広い世界を見たいなあ。

あの日々はどこへ行った・・・