東大法学部を出て最難関の司法試験にパスし
検事になったとなれば

親兄弟、親族一同の誉れであったことと思う。

異論はあるだろうけれど、法にふれることもなく

約40年勤め上げ

定年後は、妻とのんびり温泉旅行でも楽しむ日々が

待っていたはず。

あと、せいぜい生きても2、30年

ここにきて、尋常じゃない数の国民から

嫌われ

呆れられ

軽蔑されて

人生の終わりに向かおうとしている。

何のための人生だったのか。

寝る間も惜しんで青春を犠牲にするかのごとく
勉強した結果が

その日暮らしで面白おかしく生きてきた
下北沢の365日居酒屋通いじーさんから

「オレの方が幸せ。

オレ黒川なんとかいう検事みたいに
日本全国から憎まれてないもーん。

誰からも憎まれずあの世にいける。

と見下される晩節になってしまった。

終わり良ければ全てよし

とは逆に


終わり悪ければ全てだいなし

の人生
かわいそうに・・・

以前読んだ中村メイコさんの言葉が好きだった。


私達夫婦が死んでも
子供達が、あなたの親はこんな人だったよ
と、悪く言われる生き方だけはしてこなかった。


これこそが
親が子供に残せる最大の財産ではないでしょうか。

定年を数年延長して、はした金を得たとして
何になるだろう。
不起訴連発して国民をぎょうてんさせ
歴史に悪名を刻み
身内に恥をかかせる

私ならそんな父親も祖父もいらない。