なんと気の毒な、と思ったのが最初の感想。
フジモリ大統領に関しては、ペルー添乗時
行く先々で、国民からその評判を直接耳にした。
私は、何事もワイドショーネタやマスコミ記事よりも
最終的には直の声を信頼する方なのだが
多くの貧しい人々の声は、
「ペルーがここまで発展したのはフジモリのお蔭」
「フジモリのお蔭で学校に行けた。」
日本人として、それは嬉しく誇らしい評価の数々だった。
別にペルーはどこかのように言論統制はしていない。
少なくとも当時は。
なのに、驚くほど、悪く言う人はいなかった。
しかし、こうも聞いていた。
「フジモリは、国民の生活より私腹をこやしてた悪い人や汚職政治家たちを処罰して
私達のことばかり考えてくれたから
悪い人達から恨まれて、いつか逆襲されるのではないか。」
皆、その話になると顔を曇らせていた。
何かを予測してたのかもしれない。
物事は一面だけを盲信するわけにはいかない。
フジモリ大統領を恨んでる人達の中にも言い分はあることと思う。
しかし、ペルーが、フジモリ大統領の時代に飛躍的に
発展した事実だけは
国民が感謝して語るとおりなんだと思うし
実際、外から添乗して見える部分に如実に現れていた。
日本という国は、先祖を日本に持つ自国から出た
大統領に対して
もう少し何かできるのではないだろうか。