日曜日、近くの広場でクリケットの試合がありました。
このような芝生の広場は、グリーンやコモンと呼ばれ、
日本大使館のあるグリーンパークの一等地にも
移民の多く住むエリアにも、ロンドン中いたるところに
くつろぎのスペースとして確保されています。



観戦を楽しみながらピクニック。
特別なお弁当などはりきらなくても、サンドイッチと飲み物で
皆気軽に出かけています。


いつも不思議なのは、これだけの人々が
毎日毎日飲食していて、ゴミが落ちてないということなんです。
気を付けて見てればあるのでしょうけれど
注意しなければ目に入らないことを評価したい。
イギリス人が主に住むサリーで生まれ育った知人の息子さんは
5歳で日本に帰国して初めて道路に落ちてるペットボトルやゴミを見て
「ママ、道にゴミが落ちてる。」と不思議そうに言ったそうです。
しかし、これはイギリス人が主に住むエリアでの話です。




本当にない!



メイフェアのど真ん中の公園、
木陰でお弁当や昼寝をする外国人労働者たちの安らぎの笑顔がまぶしい。
きっと、いろんな思いを抱えて
それぞれの国を出てきたのでしょうけれどとりあえずイギリス社会に溶け込んでいるように見えます。



公園内を片付ける清掃員の姿が常に目に入る。

先週、7月に帰国を控えた駐在員のママさん二人とピクニックをした時、
毎日これだけ目に見える恩恵を受けてたら
税金払うのが惜しくないと言ってらした。
日本での子育てが不安だとも。

成熟した社会
それは、恵まれた者も弱い立場に置かれた者、
移民や障害者、老人、妊婦、幼子をもつ母親など
皆が共存しながら無理なく暮らしていってる社会。

もちろんイギリスが問題を抱えてないかといったら
そうではないでしょう。

BBC のイーストエンダーは、そこに住む層のリアルな姿だし
移民中心の南東部で乗り物に乗ると
彼らが車内で食べては撒き散らすマックなどのゴミと
大声で喋る携帯で私のストレスはMaxに達し
以後近寄らなくなったほどです。
EUに門戸を開いたがために、知人のワーホリ日本人女性が勤務してたカフェでは
いったんスペイン人や東欧人が店長になって採用権限を持つと
イギリス人が何人面接にきても、採用しなかったそうです。  
自分の使いやすい移民だけを下におきたいがために。
ロンドンにはイギリス人が一人も働いてない店が少なくありません。
キャメロン首相が対策に乗り出すのも無理からぬことかも、と
このワーホリ女性は理解を示していました。
何一つ問題のない国など、世界にはないでしょう。

ただ、それでもやはり、イギリスは上手くいってるというか
やってる国だと思います。
東京がロンドンのように、住民の半分が外国人となった時、
今のロンドンの共存状況を維持できるとは考えにくいのです。
ヨーロッパ随一、黒人やアラブ系移民の多いイギリスが
ヨーロッパで最も治安良く盗難などトラブルの少ない国であるという事実
これがどれだけスゴイことか、一般の方にとっては
さほど実感がわかないことでしょうけれど
私たちツアコンは他国と比較する分、日々感じるのです。
イギリス警察スコットランドヤードの検挙率の高さもあるのでしょうけれど
やはり、この国にいると、周りの影響を受けてか
いっけん怖そうな人たちも、悪事に走る前に
さっと人を助ける親切心や道徳の方が身に付いていくのでしょう。

フランス、イタリアで財布やパスポートを盗られても驚かれませんが
ここでは滅多にないことなのです。
また成熟社会の証として
子供関連の仕事の細かさや厳しいウォッチング、施設の対応なども
日本より進んでると、この分野の日本人女性から聞いたばかりです。

私は、日本も弱き者に手厚い部分がないとは思いません。
むしろ、偏ったところでサポートし過ぎで
スポイルという結果を招いてるようにさえ感じられる。
公共の設備も、私の住む杉並は充実しています。
しかし、トータルバランスで考えると
やはりイギリスは、成熟した社会の先駆けであると感じられるのです。






















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