チャイコフスキー、ラフマニノフ、プロコフィエフ・・・
特にロシアが好きというわけでもないのに
音楽を聴くと、これまた好きでもないのに
(というか添乗はもういやだ)ネヴァ川や
サンペテの街並みが浮かんで瞬間別世界へと飛んでしまう。
アッカルドやハーン、ヴァイオリンの名手を支持する人は多いでしょうけど
私には庄司紗矢香さんのチャイコフスキーが
一番ロシアの国を思い起こさせる。

だって、繊細でも華やかでもないもの。ロシアは。
(あ、また悪口言っちゃった?)
力強さと哀愁と広大で荒涼とした
良くも悪くもそれが私が持つロシアのイメージなのです。
今年、ロンドンのロイヤルアルバートホールで聴いた
ジョシュア・ベルの演奏は素晴らしかったけど、庄司紗矢香さんの
解釈の方が、私のような一般ファンには分かりやすい。

しかし、You Tube が
私達に与えてくれた幸福というのは
計り知れないですね。

多分、評論家の次ぐらいに世界各地のコンサートを行脚してるであろう私達、
ライブに勝るものはないことは認めるけれど
家にいてもこの満ち足りた気分を味わえることに
急ぎ足の文明に抵抗する私でさえも
You Tube には、日々感謝しております。