昨日のローマは目が覚めるような青空でした。



しかし、私の気持ちは晴れません。

時々、無性に自分に腹が立つ。

皆、どうやって乗り越えてるのだろうと思う。

これまでも、たびたび起こった問題。

10年前に遡るTちゃんとの旅行。
どこへ行く?何を食べたい?
アメリちゃんは?
Tちゃんは?
とお互いに相手の希望を聞いてる内に一日が過ぎていき
(多分二人とも)疲れきってしまった。
プライベートの旅行とはいえ、普段相手の言う通りにすることに
馴れてしまってるツアコン稼業をやってると、自分がどうしたいかを、どこかへ置き忘れてきてしまったのだろう。

帰国後、Tちゃんは共通の仲間に
「ツアコンのくせにはっきりしない。」と
こぼしたらしい。
仕方ないか。

こうなってくると
お客様のように適度に自己主張ある人の方が楽である。
当時付き合ってた人と箱根に一緒に行った時も
駅伝ファンの私は博物館に入りたかったのだけど
自分の趣味に付き合わせては悪いと我慢したら
後に相手も実は行きたかったことが判明。
と、こんなことばかり。

ローマの話に戻ります。
スペイン広場はお買い物の中心地、毎日大勢の観光客で賑わってます。
先日その近くでディナーの約束をしたら相手は渋滞で遅れてきて随分恐縮してた。
ローマっ子なら分かると思うが、地元の人なら車で来ることを避けたい場所。
懲りてるはずなのに、また同じ場所に迎えに来てくれるというから
あなたの会社の最寄り駅まで地下鉄で行くから大丈夫と言ったら
そこから始まった。
コインは持ってるか?反対方面行きのホームへ間違って行くなとか、話が終わらない。
あのね・・・
私は前回使い残した回数券を持ってるし
普段お客様20人連れて乗ることもあるんだってば!(とは言えなかった。)

さらに後から分かったことは
渋滞してでも、相手は普段行かないスペイン広場に来たかったそう。
私も迎えに来てもらえれば、それに越したことはなかったけど
悪いと思って郊外のオフィスエリアまで行くと行ったのだ。
お互い、気を遣いすぎて、もはやどこまでが遠慮で何が相手の本音なのかがもう見えない。

昨夜、ローマ在住の友人とアペリティーボした際に同様の話を聞いた。
彼女はイタリア人と結婚して子供にも恵まれ
今は幸せな生活を送ってるけど
ご主人の前に付き合ってた彼は、会うたびに欲しくもないアクセサリーやバッグを買ってくれてたらしい。
本当にいらないのを、遠慮してると取られ
食事もバカンスも一事が万事この調子、
最後は、君が何を考えてるか分からないと言って去って行ったらしい。

でも!
この話、後日談があって・・・

彼は、その後、何でも「キャー嬉しい!」
何が欲しい、どこへ行きたいと態度に表してくれる
分かりやすい可愛い女性と結婚したらしいのですが
いざ生活が始まってみると、彼女のペースで尻に敷かれっぱなし。
法外な慰謝料を払って離婚してもらった後、人妻となった友人を思い出して
会いたいとコンタクトを取ってきたというのです。

何が正しいのか
人と人との関係に完璧な答えなどないのでしょうね。

ただ、この異国の地で
考える時間がたっぷりあると
自分の何がいけないかも見えてくる。

これからミラノへ向かいます。
明日の空は、晴れるでしょうか。








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