お客さまで苦労した記憶がないようで
それなりに、思い返せばユニークな方もいらっしゃいました。

たとえば
一時、ヴェニスにいくたびに滞在してたホテル「ダニエリ」。
映画「ツーリスト」でも使われた
  
(この映画、賛否両論分かれるようですが、面白いです。)
エレガントなホテルですが
この種のヨーロピアンタイプは
部屋によって広さや調度品にかなり差があり
当たりに運・不運が生じます。

この日、部屋に入ってリラックス、
窓から夕暮れ時のゴンドラなど眺めてるところへ
お客様の一人が「アメリさん大変!
OOさんが部屋の模様替えなさってますよ!」
???
何を言われてるのか理解できない私が
とりあえず駆けつけてみると
お客様の女性がお部屋の中から椅子やスタンド、ミラーなどを
廊下に運び出してらっしゃる!
私の姿を見るとエヘヘと笑いながら
「お部屋が狭いんだもの」
その横で、外国人のご主人(国際結婚されてる)が
「OOちゃん、自分の家じゃないでしょ!」(日本語)
と真っ赤な顔で怒ってる。

私は、思いがけない光景に、
唖然として大笑いしてしまいました。
その時の私を呼びに来たお客様が、一件落着した後の私を撮った写真を送って下さいました。

この廊下に
家具・調度品が、か細い女医によって運び出されたのです。
お二人は科は違うけど、同じ病院に勤務するドクターでした。
悪気のない無邪気な奥様、忘れ難い記憶のヒトコマです。

私は二、三年前までこのような送って頂いた写真を
誰かとご一緒に写ってるもの以外は、一定期間後、
処分させて頂いてました。
失礼ながらきりがないので・・・。
それと、いつ、どこから撮られてるか分からないこともあり(・_・;)


これ、地中海クルーズの船内でバフェを取ってるところを
上から撮影されてたようです。
全く気付きませんでした。
皆さま、よかれと思って茶目っけで撮って下さってたのでしょうけど
中にはかなりギリギリのものもあり、今なら問題となってたかも。
良き時代でしたね。

三年前、フォトスキャンを買い
手元にあった写真を全てSDに収めたので、
処分に罪悪感なくなりましたよ

過去の皆さま、素晴らしい人格者ぞろいでしたが
ちょっぴりドラマがあったお客様の方が、より鮮明に思い出されます。