幸せに

カフェのお客様や私の友人達をブログで紹介すると
「本当に美男美女、優秀な人が多いんですね～」と感心されます。

ある人の言葉を借りると、日本の上位１％が集中してるとも。

そう取られるとするなら、顔出し写真ふくめ本人の許可を得てる人達だけが
登場してることと
やはり彼らが類友一緒にいる事を好むからでしょうか。
皆さん、危険回避センサーが高いという共通点をもっています。

でも、私の周りには、生まれながらの苦労人もいるんですよ。
永遠の憧れの人、Ａさんもその一人。

なぜ永遠かというと、私の人生で、努力するだけして手に入らなかった
ものはこの人しかないのです。

もう甘い感情はないので書いちゃうと・・・

学生時代、近所のＯＯバーガー母子家庭で中学を出て働いてたＡさん。

私は、父を亡くしてからファザコン道を邁進することになるのですが
その前は、普通に同年代のイケメン好きだったので、
某人気バレー選手に似てたＡさんにひとめぼれ

彼は、働く動作が機敏で本をよく読み物識りでした。(後にクイズ番組優勝）

宝塚とＡさんの二本立てで追っかけスタート。
セーターを編んでプレゼント
結果は、「結婚考えてる彼女がいるんです・・・」で瞬間玉砕

諸々を経て、妹分として結婚式に招待されても（それぐらい親しくなってた）欠席、
赤ちゃんが生まれて、お祝を持って行って初めて気持ちの整理が
ついたのでした。

家は可愛いアパートで、部屋干しされた布おむつにびっくり。
美容師の奥さまＹ子さんは、一日１２時間立ち仕事をしながら、
長女のＡちゃんを布おむつで育ててたのです。
びっしり書かれた育児日記、紙おむつや粉ミルクを使わず、
節約して貯金して家を買いたいと言ってました。

とにかく「負けた」

この奥さまには勝てない（勝ち負けの問題か）スゴスゴと引き下がったのでした。

あれから２０数年、年賀状のやりとりだけでしたが、数年前に再会。
店長となったＡさんは、勤続３０年休暇で
家族分を自分で足して一家五人でハワイに来てました。

夫婦で力を合わせ、一戸建てのローンを終え、子供三人の真ん中が
地方の国立（医学部共働きで忙しく勉強しろと言ったことないらしい）
に入ったから、そこにワンルームマンションを買ってあげて
息子の住まいを夫婦の別荘代わりに使ってるのだと笑ってました。

その爽やかな笑顔、穏やかな口調はあの日のまんま・・・
幸せなんだなあと胸がいっぱいになりました。

当時、高校に進学しなかった事情があったにしても
今現在、私の周りの、どんな医者や弁護士やエリートも
これほどの幸せな人生を送ってはいない。

奥さまは、長年の立ち仕事で腰を痛めてしまったから
（今も１２時間立ち仕事とか・・・）
５０歳からお孫さん（Ａちゃんの）の子守りに専念すると宣言？してました。
Ａさんは、Ｙ子さん以外の女性を
「可愛いなと思うことはあっても好きになったことはない」
そう。
う～ん・・・今だから言えるけど、なんとなくわかる。
いつか私のことを好きになってくれたら・・・
と勝手に夢見たのは、最初の数年だけ。
まるでジャニーズの追っかけ気分（違う？）
当時の私、やさぐれてたなあ・・・
でも、そういうところも好きだった

そして・・・昨日届いた知らせ。

ハワイに移住を決めたと。向こうで手頃な店舗を見つけたと写真入りで。

どこまでも、どこまでも

本当に手の届かない遠い星のような人だったなあ・・・。

女手ひとつで彼を育て、同居してたお母様も一緒に行かれるそうです。
（お母様の勇気も素敵）

幸せと成功を心から祈ります。