諸説によると、人は身なりにかまわないより
かまった方が良い事が起こりやすいそうです。
これは当然だとしても「お金をかけて」というと反発する人もいるかもしれませんね。
でも、私の乏しい経験からですが、お金はやはりかけた方がいいと思うんです。
美容にも服装にも。
私はクリスタル世代、女子大生ブーム、バブル期に20代と
女性にとって華やかな時代に青春を謳歌させてもらいました。
頭の中はおしゃれでいっぱい。
そんな私が添乗員になって現地でブランド買いに走ったのは自然のなりゆきでした。
ラ・ペルラの下着、ブルーノ・マリの靴、ジョルジオ・アルマーニのスーツ・・・
ある日、フィレンツェの某ブランド店でストールを選んでると
店主が近寄ってきて「あげる。」というのです。
不気味じゃないですか。
その代わり、このまま羽織って帰ってくれと。
(あーそういうこと・・・)
すぐわかりました。
店主は人と同じ物を欲しがる日本人のメンタリティを
熟知していたのでした。
果たして、宿泊のサボイに帰ったら、お客様たちが「どこで買ったの?」
「いい色ね。私も欲しい!」と想定内の反応。
店を教えてほしいと集まってきました。
この日、この店では同様のストールが12枚一度に売れました。
けっして安くはないのにです。
私はこの後も、お給料の大半をブランドにつぎ込み、着飾ることによって
「買い物に詳しい添乗員」としてお客様方の指名を多く受けることになり、
それは高額ツアーの添乗へと私を導いていってくれたのです。
現在も当時のお客様方の応援があって円安にあえぐ昨今も
何とか成り立っていってます。
自分のなりふりは自分に返ってくる。
いろんな局面から学んだ日々でした。

 

もうひとつお金をたくさん使ってよかったことは

物を見分ける目を少しは養えたことでした。

今では、無名でも良い物、エジプト綿のTシャツやワンピース

ブランドじゃなくても、良質のカシミアなど

手にとって分かるようになりましたよ^^