不要のもの、どうしてらっしゃいますか。
先日、友人が思いたって家中の整理整頓をしたところ、
軽トラック1台呼ばなくてはならない事態になったという。
私はここ数年、発展途上国に添乗する際には、
前もってそれようにキープしてある不要物をスーツケースの半分詰めて
いくことにしています。
これについては、「失礼じゃないのか。」「発展途上国を馬鹿にしてる。」
などの批判が想像つくのですが、あえて自分の中にも沸き起こるそれらの声にも
耳栓して実行しています。
本当に失礼かなあ・・・はてなマーク
いらなくなったアクセサリー、流行おくれだけど質の良い衣類、いくつあるんだと自己嫌悪におちいるバッグ類から、
景品の台所用品に至るまで、
紙袋いっぱいの私にとっての不用品を、彼らはどれほど喜んでくれることでしょう。
世界には、食べる事に困ってはいなくても、
まだまだ物に不自由する人達がいるのです。
彼らの歓喜ともいえる表情を見て私も幸福に包まれます。
この感情は優越感とは程遠いもの、
人間の究極の幸福は「人を幸せにすること。」
これに尽きるのだと実感できます。
そしてこの土産は、別の面でも私に充実感を与えてくれます。
物を捨てる時ほど、罪悪感にさいなまれる時はありません。
極力、買わないようにと思っても、その時はそれが必要だった。
同じ失敗を繰り返す浅はかさから、多少なりとも救ってもらえるのですから、
感謝したいのはこちらの方でした。
私自身も、必要なものが頂けるのならお古大歓迎だし。
以前、何かで子供服のお古をもらった主婦が
「うちがそんなに困ってると思われたのか。」と涙したエピソードを読みました。
こんな人はほっときましょう。
大好きな子持ちの漫画家・桜沢エリカさん(リッチ!)は作品の中で、
子供はすぐ大きくなるから、お古は嬉しいと書いていました。
このバランス感覚が人気の所以なのかな?
見知らぬ対象のために、着なくなった服を自分のもの以上に大切にアイロンがけする。
(自分のものだとめんどくさい・・・)
片付いたタンスに嬉しさがこみあげる。
幸せはこんなところにもあるんだなあと思います。