秋の夜長にしたいことといえば

昔感動した本を読み返すこと。
昔感動した映画を見直すこと。
最近聴いてないレコード(CDではない)を引っ張りだすこと。
そして
昔の自分をふりかえること。

私は今も未熟な人間だけど、昔はもっと未熟だった。
その幼い人格からくるかつての自分の残酷さを思い出すとき、
全ての対象に懺悔したくなる。
昔可愛がってあげられなかった飼い犬のチロに。
寂しいまま逝ってしまった父に。
その他たくさんの人やものに。

「飼いたい!」としつこく両親にねだって飼わせてもらった

捨て犬のチロ。
それなのに、子供の私には気配りが足りませんでした。
けっして立派とはいえない小屋で寒さに震えてたチロ。
今から思うと、食事も、犬を飼いなれてない私たちの判断で

与えていたので
チロにとっては十分でなかったかもしれません。
友達とあそんでばかりで、散歩もさぼりがち。
ある時、散歩の途中で勢いあまって走り出したチロは、

そのまま行方がわからなくなってしまいました。
しばらくして、路上でチロそっくりの大きな野良犬を見かけた時は、

頭にひどい傷跡が。
チロという確信がもてなかったため、連れて帰ることができなかったけど、
あれはきっとチロだったんじゃないかと今でも思います。
ごめんね、チロ。しょぼん
私たちに飼われてなかったら、もっと幸せな一生だったかもしれないね。
自分では、人に意地悪だけはしないと思っていても、

これまでの過去をふりかえると
あえて能動的にしなくても、ひどいことをしてるのだなあと

自分を省みる秋の夜長ですもみじ